ラ・ラ・ランド の K&K さんのクチコミ・感想

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ラ・ラ・ランド の K&K さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ラ・ラ・ランド
製作国,
上映時間128分
劇場公開日 2017-02-24
ジャンルドラマ,ラブストーリー,ミュージカル,音楽もの,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 ~La La Land~ちょっと狂ったタイトルで、造語だとしたら歴史に残る名タイトルなんだけど、既存の言葉らしい。
『現実的でない陶酔状態』とか『夢の国=LA(ロサンゼルス)≠ハリウッド』
底抜けに楽しいオープニングのハイウェイのダンスから、カラッとしたミュージカル・コメディかと思ったら、意外にも切ない物語だった。

これはもしや、後半の走馬灯のような~if~のシーンが現実で、映画の本筋が妄想なのでは?
売れない女優のタマゴが、たった一回限りの、しかも大失敗した一人芝居で注目されて主演に抜擢、5年後は大女優に…
本格ジャズが売れない時代に、片手間で参加したバンドが大ヒットして、夢だったハリウッドのジャズ・バーを買い取って繁盛させる…
う~ん…そんなに上手くいくか?って思ったけど、本筋が妄想だと辻褄が合わない事が多く発生するので、そのうち再検証したい。

なので、あの~if~のシーンは、セバスチャンからミアへ『有名女優になる君の夢は、きっと僕と付き合い続けても、別れても、どんな道を辿っても絶対実現できたよ。でもハリウッドのジャズ・バーのオーナーになる僕の夢は、君と別れないと実現できなかったんだ。これで良かったんだよ、君は後悔しないで良いんだよ』って意味に捉えよう。
店の名前が“チキン・オン・ザ・スティック”じゃなく“セブズ”なのは、セブのミアへの未練だろうか?感謝かな。

男優、女優、ミュージシャン、シンガー、ダンサー。自分の夢を実現すべくハリウッドに向かう希望に溢れたタマゴたちで、ハイウェイは大渋滞だ。
心の中で笑顔で踊る夢を抱きながら、現実は我先に目的地(地位と名声)に行こうとクラクション(競争)の応酬。成功者はほんの一握り…
そう思うと底抜けに楽しく見えたオープニングも切ないな。
渋滞する夜のハイウェイから降りることで二人が再会するのも、競争から抜けるって意味だろう。
なんか無性に『マルホランド・ドライブ』を観たくなったぞ。
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-04-17 13:12:25)(良:1票)
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