Wの悲劇 の K&K さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > タ行
 > Wの悲劇
 > K&Kさんのレビュー
Wの悲劇 の K&K さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 Wの悲劇
製作国
上映時間108分
劇場公開日 1984-12-15
ジャンルドラマ,ミステリー,青春もの,アイドルもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ダブリューの悲劇。アメリカの推理作家の『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』のオマージュとして、日本の作家が作った推理小説『Wの悲劇』を劇中劇とした、舞台女優の悲劇を描いた映画…へえぇ~~。
薬師丸ひろ子の脱アイドル、本格的な映画女優を意識してか、処女喪失というショッキングなオープニングから始まる。彼女が感情の微妙な変化を、声と表情の演技で出そうと頑張っているのが伝わる。…良く言えば今の薬師丸ひろ子の演技は、この時ほぼ完成されている。
オーディション後に落ちたと知らず、静香に花束を渡す昭夫。その花束でバシバシ叩かれたあとの、キラッキラの笑顔と優しい言葉が印象的。なにか思っていた世良公則のイメージと違って違和感を感じなくもない。脱いだパンツ挟んでの昭夫と静香の電気のひもバトル。何とも青春していて良いね。
こんな過去のアイドル映画の集大成っぽい内容が1時間弱続き、いきなり物語が動き出す展開は見事。
羽鳥翔の自分を語りつつ、静香に頼んでいるようで、逃げ道を作らせない有無を言わせぬ圧。演技の勉強を頑張りすぎたせいで、役と事件を天秤にかけ、事の重大さを故意に鈍らせる静香。記者会見で女優として現実の自分を演じ通す静香の姿は痛々しくもリアル。一方、翔がかおりを摩子役から下ろすためのいびり方は演技とは思えないくらい、本当にありそうで怖かった。
昭夫が刺されてからが駆け足で、主要メンバーのその後が気になって仕方ない。特にかおりは、あんな事件を起こさなかったら実力から再起は確実だったろうし、可愛そうでならない。
でもそういう、蛇足になりそうなところを敢えて描かないで、静香と昭夫の別れでアッサリした終わりも悪くないと思えるようになった。
K&Kさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-06-20 21:48:46)
K&K さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-10カメラを止めるな!8レビュー7.36点
2024-04-04志乃ちゃんは自分の名前が言えない6レビュー6.50点
2024-04-04男はつらいよ 拝啓車寅次郎様4レビュー5.85点
2024-04-03ゴジラ(1954)8レビュー8.20点
2024-03-21男はつらいよ 寅次郎の縁談5レビュー5.83点
2024-03-20荒野の用心棒6レビュー6.62点
2024-03-20特攻大作戦5レビュー6.25点
2024-03-19男はつらいよ 寅次郎の青春5レビュー5.79点
2024-03-17ゲッタウェイ(1972)6レビュー7.34点
2024-03-17禁じられた遊び(1952)7レビュー7.75点
Wの悲劇のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS