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1. <ネタバレ>ウリらしいウリが“浅野温子VS池上季実子”のキャットファイト。前座として“倍賞美津子VS佳那晃子”。…なんだろうなぁ。美人女優たちがバァン!と太もも出して、プルン!と乳放り出して、髪掴み合って戦う様は、確かに凄まじい。
浅野VS池上は両者入場から激しい睨み合い、浅野の一方的な宣戦布告からの格下相手の前哨戦、見事な先攻ダンスパフォーマンスからマイクパフォーマンスの応戦。会場を移してのメインイベントは、皆さんお待ちかね、5分にも及ぶ場外乱闘デスマッチ。トータルおよそ14分近い熱戦がアツいアツい。上映時間100分の、実に1/10の時間をここで使ってる。
この衝突し合う珠子と房子。お座敷の芸姑と遊郭の女郎。ダイカツをお父ちゃんと呼ぶ妾と実娘。これはなかなか面白い。そして徐々に仲良くなるでなく、別れをキッカケに大親友になる展開も、ふた昔前の少年ジャンプチックで面白い。
この二人の戦い、友情、ダイカツと2人の娘の話に絞って、サクッと100分程度にしていれば、とても小気味好い作品になっていたと思うんだけど。序盤の呂鶴の死とか、お袖VS丸とか、ダイカツとお袖の過去とか、バッサリ切ったほうが良かったろうに。その代わり珠子とダイカツのここまでの過程を掘り下げるとか、忘れた頃にチョロチョロ出てくる稲宗組をもっと絡めてくるとか、出来たと思うなぁ。
ただ遊郭映画の大作として制作したために、オープニングの芸姑が大勢で移動する様子は見応えがあった。凄い。AKBとか坂道シリーズみたい。
ここに来て“あぁ、芸能界とか風俗産業って、こんな時代から脈々と今に繋がってるんだなぁ”って、今さらながらに思ったのです!やっと。
芸姑と女郎の違いって、今で言うと何だろう?華やかしいこの子たちの裏に見え隠れする暴力団って、今どうしてるんだろう?そんな気付きを与えてくれた映画でした。
2. BSで放送してたので久しぶりに見てたら、昨今、映画のTV放送 .. >(続きを読む)
2. BSで放送してたので久しぶりに見てたら、昨今、映画のTV放送も色々と気を使ってるんですね、浅野温子と佳那晃子のバストトップには微妙なボカシが入っているし、女衒の緒形拳が少女の胸をはだけさせるシーンはカットされてるし。昔はゴールデン洋画劇場の枠とかで、五社作品のもっとヘンタイ的なシーンでも平気で放送してたのにね。
こういうのは「違和感」というレベルで済むけれど、そのうち池上季実子と浅野温子との壮絶ハイパーバトルまで自主規制でまるまるカットするようになっちゃったら、もはやストーリー自体の印象が完全に変わってしまいます。そうならないように祈りましょう。
というくらい、あのバトルは凄まじく、そしてそのシーンの後であるが故に、二人の関係は心打つものがあります。
それにしても、池上季実子が主演、浅野温子が助演、という位置づけで、本当にいいんですかね。浅野温子の存在感の方が圧倒的。もう、これは彼女の映画、と言っちゃっていいんじゃないでしょうか。
緒形拳の曲者ぶりもお見事。『鬼龍院花子の生涯』の仲代達矢はちょっと浮き上がり気味だったけど、本作の緒形拳は、ぴったり役にハマってます。
花街の女性たちを、ただ単に「金儲けの道具にされた気の毒な女性」として描くのではなく、勿論、背景に哀しみを湛えてはいるけれども、この世界にはこの世界独自の価値観があり、誇りがあり、挫折がある、ということ、不自由と自由とを隣り合わせに描いていることが、ドラマに深みを与えているように思います。
3. 遊郭や芸子モノとしてはオーソドックスな印象だけど、所々で出て .. >(続きを読む)
3. 遊郭や芸子モノとしてはオーソドックスな印象だけど、所々で出てくる緒方拳が引き締めている感じ。浅野温子も華やかな雰囲気で良かった。
4. 女を撮るのはウマイと思うんだが、池上季実子は華がないし、浅野 .. >(続きを読む)
4. 女を撮るのはウマイと思うんだが、池上季実子は華がないし、浅野温子は文芸向きではないし、キャストがイマイチかな。AKBのような集団モノとして見るしかないのだろうけど。そもそも必要なのかと思われる恋愛部分の描き方が中途半端で「女の生き様」というテーマが弱まってしまったような。男の方は全体的に存在感が薄く、緒形拳には凄みは感じるものの扱いが中途半端。原作をかなり改変して脚本を弄ったようだが、結果、物語があるようで無いような映像で魅せるだけの作品になってしまい、『鬼龍院花子の生涯』と比べてしまうと面白みはない。昭和初期の時代背景、高知の雰囲気は味わえる。
5. なかなか面白かったです。役者たちの鬼気迫る表情をキャメラでが .. >(続きを読む)
5. なかなか面白かったです。役者たちの鬼気迫る表情をキャメラでがっしりと撮影、という感じで、どのシーンも実に印象深くできてる。
土佐弁が格好いいのか、緒形拳が言うから格好いいのか。喧嘩シーンに凄みがあった。
6. 印象に残ったのは浅野温子と佳奈晃子のおっぱいだけで、昭和初期 .. >(続きを読む)
6. 印象に残ったのは浅野温子と佳奈晃子のおっぱいだけで、昭和初期という時代背景を汲み取っても登場人物の思考基準や価値観が殆ど理解できない映画でした。
7. 宮尾登美子の小説はまったく読んだことはないのだが、前年の鬼龍 .. >(続きを読む)
7. 宮尾登美子の小説はまったく読んだことはないのだが、前年の鬼龍院花子の生涯が良かったので見ることに・・・。知名度では前作に一歩譲るが内容は堂々たるもの、遊郭や芸子をリアルに描き、女の愛や生き方など感じるものがある。女優たちの熱演は見事、けんかにも迫力がありすさまじい。
8. <ネタバレ>ゴージャスな肉食系女優の競演は見応えがあるものの、うっかり鬼 .. >(続きを読む)
8. <ネタバレ>ゴージャスな肉食系女優の競演は見応えがあるものの、うっかり鬼龍院と間をおかずに観てしまい、お腹一杯に…。でも2作通じて一番好きなのは珠子。清々しいほどのヤンキー魂にホレボレ。桃若との取っ組み合いシーンは私の邦画鑑賞史上最高のキャットファイトである。ドロドロの修羅場を散々見せておいて、ラストにその親の因果をまだ知らぬ無垢な子供の笑顔を見せるとは泣かせる。
9. 出演者が豪華でよく出来た作品に仕上がってるとは思うけど、どう .. >(続きを読む)
9. 出演者が豪華でよく出来た作品に仕上がってるとは思うけど、どうも湿っぽくてよくない。
泣けるほどの感動もないし、派手さも足りないような気がする。
もっとどうしようもないくらいに追い詰められるのかと思ったら、意外とあっさりとした実力行使で終わってしまったのが残念。
おっぱいは綺麗で良かったと思います。
10. <ネタバレ>邦画をみていて、いつもこっそり貴方様の陰を探して幾作品。私の .. >(続きを読む)
10. <ネタバレ>邦画をみていて、いつもこっそり貴方様の陰を探して幾作品。私のハンドルが成田三樹夫さんから由来しているなんて!ここでしか告れないわよ!(それで充分です)
11. 「女は競ってこそ華、負けて堕ちれば泥・・・」恐えぇぇっ・・・ .. >(続きを読む)
11. 「女は競ってこそ華、負けて堕ちれば泥・・・」恐えぇぇっ・・・なんて背筋がゾクゾクする素晴らしいキャッチコピーなんだろう・・・。あいにく映画本編の方は、この宣伝コピーを凌駕するほどの出来でなかったのは残念。宮尾登美子原作ものって一時期五社監督の専売特許でしたよねえ。女優は娼婦を演じさえすれば演技賞への最短ルートっていう、昔ながらの邦画の悪しき慣習をそのまま受け継いだ旧いタイプの映画には違いない。でも佐藤勝の軽快な音楽に合わせ、豪華女優陣がズラッと画面一杯にこっちに向かってくる画つくりは壮観の一語。最近の「大奥」のCMを想起せられよ。
12. この時代の高知の雰囲気は最高。鬼龍院でもそうですが、高知弁を .. >(続きを読む)
12. この時代の高知の雰囲気は最高。鬼龍院でもそうですが、高知弁をしゃべるこの当時の女性のイメージはカッコイイなぁ~。緒形拳の渋い演技も凄い迫力!!日本の俳優で5本の指に入る名優さんですね。
13. <ネタバレ>芸妓の皆様が集団で廊下を歩いているという、ただそれだけで醸し .. >(続きを読む)
13. <ネタバレ>芸妓の皆様が集団で廊下を歩いているという、ただそれだけで醸し出されるど迫力。演出側も役者側も技術側も、すべてのイメージと照準がぴたりとあっているから、このような奇跡的な瞬間が生まれる。池上季実子は最初から最後まで衣装負け・美術負け・メイク負けしない存在感を放っており、「100年に1人あるかないかの芸者」という作中の台詞が誇張に感じない。緒形拳も、チンケな女衒に自分を位置づけつつ、実はいつでも極道にも刃向かえる牙を持っているという役柄を絶妙に演じている。桃若と珠子の席同士でのにらみ合いからキャットファイトに至るまでのシークエンスの緊迫感はもちろんだが、四人の芸妓が舞ながら会話を交わすシーンなど、演出の冴えも見事。
14. 五社英雄&宮尾登美子シリーズ第2弾。女衒の緒方拳を主役に、そ .. >(続きを読む)
14. 五社英雄&宮尾登美子シリーズ第2弾。女衒の緒方拳を主役に、その娘と女房のニ役を池上季実子、そのライバル役には女郎:浅野温子、大阪のやくざ役には成田三樹夫、小池朝雄などなど豪華な顔ぶれです。女同士のバトルは相変わらず迫力ありますねぇ。鬼龍院~の夏目雅子も美しかったですが、こちらの池上もまた綺麗です。