1. 戦争映画なのか、サスペンスなのか、これまた中途半端な出来。
2. 政府批判をアクション映画でやってしまおうといういいとこ取り? .. >(続きを読む)
2. 政府批判をアクション映画でやってしまおうといういいとこ取り?が狙いなんだろうが、結果的には誰もが知っている茶番をエンタメ化してしまったことにより政府批判としては逆に中途半端というか弱くなってしまった印象。史実の詳細は詳しくないのだが、重大な問題がテーマだけに現場兵士のゴチャゴチャした目線中心ではなく、もうちょっと俯瞰した目線で描くべきだったのではないかと思うが。
3. <ネタバレ> まず画面暗すぎ。アップ多すぎ。そのうえで揺れすぎ。何が起こ .. >(続きを読む)
3. <ネタバレ> まず画面暗すぎ。アップ多すぎ。そのうえで揺れすぎ。何が起こっているのか全然わからないくらい画面が見づらい。これを臨場感だ、リアルだと言われても困ります。最低限何か起こっているのか可視化された環境下で、臨場感やリアルを追及してほしいと思います。
ミラーとパウンドストーンと女性記者とCIAのデブと足の悪い男以外は誰が誰だか見わけがつきません。
そして決定的にストーリーがつまらない。なぜならこれは戦争映画のように見せかけたミステリーサスペンスだからです。ただでさえ『画が見づらい』という大きなハンデを背負っているわけですから、ミステリーの部分でわくわくさせてくれなければとても楽しめないのです。で、そのミステリーの部分というのが、『大量破壊兵器なんて実は無かった。』知っている。知っているんです。多分みんな知っているんです。ミステリーがそもそもミステリーになっていません。サプライズになっていないんです。
じゃああとはサスペンスで挽回するしかないんですが、戦場が舞台なのに緊迫感が薄い。
つまりこの映画にはメッセージ性しかありません。反戦のメッセージ。そしてそれを伝えるために映画という媒体を利用しただけ。この作品には映画としてのウリがありません。
4. <ネタバレ>史実に基づく話なので、まるでドキュメンタリー映画か
再現フ .. >(続きを読む)
4. <ネタバレ>史実に基づく話なので、まるでドキュメンタリー映画か
再現フィルムのような雰囲気でしたが、それゆえに逆にリアルで臨場感があって
意外と面白かったです。無意味に弾丸を撃ちまくって、大勢の人がバタバタ死ぬ
という荒唐無稽なのは好きではありません。
最近良く感じることですが、作り話が現実に起きた実話に負けてしまって、返って
面白くないことがよくあります。小説は所詮は小説家の常識の範囲内でしか書くこと
ができないからでしょうか。
一方、史実の枠内でしか描くことができないので娯楽性には乏しいのはやむを得ない
ところでしょうか。ラストはやや拍子抜けしてしまうのも致し方ないところ。
5. <ネタバレ>実話ベースの映画なのでそれぞれモデルになる人間がいます。
.. >(続きを読む)
5. <ネタバレ>実話ベースの映画なのでそれぞれモデルになる人間がいます。
で、映画の中で裏もとらずに記事を書きまくっているWSJの女記者がいますが、これ、モデルになっているのはニューヨークタイムズのベテラン記者ジュディスミラーです。
実際にイラクの大量破壊兵器について裏を取らずに記事を書きまくって後で米国内でものすごく批判されたわけですが、この映画で一番大事なポイントはここにあると思っていて、つまり「政府高官」とべったりの記者がいて、普段いいスクープも回してもらう代わりに、ときどきは政府の都合にあわせた記事も言いなりで書く。
そういう都合のいい記者が政府は必要で沢山存在してるという事です。
政府からすれば必要なときに大衆に対し都合のいい記事を書いてもらうために絶対に必要です。
記者の方も普段貴重なスクープを取れるので名声と出世が手に入りますし、お互いにWIN-WINの関係。
で、こういう政府関係筋と記者のズブズブの関係というのはこの映画の中に限りません。
日本でもあるわけです。
なぜかというと、この感想を書いてる時点でまだまだ新しい話題である、検事長と新聞記者の賭け麻雀問題、あれです。
これ世間では賭麻雀のレートがどうこうという枝葉末節の事が話題になっていますが、この事件の本質はそこではありません。
賭けのレートとかそれが犯罪かどうかとかはどうでもいい事なのです。
重要なのは(この映画のように)日本でも記者と政府関係者はズブズブの関係だという事がはっきりした事です。
これはある意味当たり前の話で、政治ジャーナリストがほとんどの政治家と敵対関係にあったら、記事の書きようがありません。
誰も何も教えてくれないからです。だからズブズブにならざるをえないのはある意味必要悪であるわけなんですが、大事なのはマスコミと政治家がそうなってる事を知っている事だと思います。
世の中のニュースには時に素晴らしいスプークもあるわけですが、一方で政府に都合のいい誘導のような記事もちょろちょろ混ざっている。
それを知る必要があります。
そんな中で真実を知り正誤を判断する事は普通の人には本当にとても難しいことだ、でもがんばれよ、と、それをこの映画は教えてくれている…んじゃないでしょうか…多分。
6. イラク情勢、アメリカによる占領がよくわかる映画。
外部も内 .. >(続きを読む)
6. イラク情勢、アメリカによる占領がよくわかる映画。
外部も内部もどこに敵がいるかわからない駆け引き。ズドーンとおもしろいことはなかったけど勝者無き戦いに考えさせられる。
少なくともこの映画では正義がどこにあるか不明である、人間不信にもなりますよ、こりゃ。
7. イラクはイラク人が統治すべき。
そりゃそうだよ。
それを .. >(続きを読む)
7. イラクはイラク人が統治すべき。
そりゃそうだよ。
それをハリウッドが描こうってんだから、この件はもうアメリカでは過去の話になってしまったということだろうか。
なんでもありだな、アメリカ。
トランプ大統領が裏がないだけ善人に見えてきた。
8. <ネタバレ>ポール・グリーングラスには二つの路線がある。ボーンシリーズに .. >(続きを読む)
8. <ネタバレ>ポール・グリーングラスには二つの路線がある。ボーンシリーズに代表される臨場感あふれるアクション作品と、ジャーナリスト出身ならではの高い再現度を誇る実録作品だ。その両方を持ち合わせたのが『グリーン・ゾーン』で、マット・デイモンが主演なわけだから、セルフパロディの匂いが仄かに漂う。ただ、「イラクに大量破壊兵器はなかった」という今更な結論を映画にしても、ネタの鮮度としては致命的だろう。そして、双方の路線が上手く機能せず、その個性を相殺してしまう皮肉な事態で、張り詰められた空気がどうでもよくなるくらい中途半端な映画になってしまった。
9. <ネタバレ>ボーンシリーズのコンビということで、勝手にマット・デイモンの .. >(続きを読む)
9. <ネタバレ>ボーンシリーズのコンビということで、勝手にマット・デイモンの強さに期待してしまったが、実は普通の一般兵。
なので、一人で乗り込んでも、ボーン的な格闘術等はできない。そこそこ面白いのだが、夜のシーンは何やってんだかよくわからない映像が多かったのが残念。
10. 話はそれなりに緊迫感があって楽しめました。ただ、後半の夜の追 .. >(続きを読む)
10. 話はそれなりに緊迫感があって楽しめました。ただ、後半の夜の追っかけっこは、ちょっとごちゃごちゃし過ぎな感じでした。何も良くなっていない(むしろ悪くなっている)状況を考えると、ありきたりですが、武力では何も解決しないということを、改めて思い知らされます。
11. <ネタバレ>作品中では詳しく描かれませんでしたが、イラクの将軍は米政府と .. >(続きを読む)
11. <ネタバレ>作品中では詳しく描かれませんでしたが、イラクの将軍は米政府と組んでサダムフセインの後を継ごうとしていた訳で、米政府は将軍から大量破壊兵器はないと知らされていながらそれを口実に開戦に踏み切った。どちらが悪かと言えば悪代官と三河屋のようなもので「両方悪」としか言いようがない。主人公のミラーは軍、CIA(将軍を生かす方)どちらに組みしても「悪に組みする」ことになる。それを現地人のフレディの最後の一発で知らされるという「落ち」は物語として理解するにはやや難解かも。政府の欺瞞をマスコミへの告発で正そうとするのは、現在のアメリカマスコミ事情を考えると劇中度々出てきた言葉で言えば『ナイーブ』すぎる希望的結末ではないかと思います。採算度外視で1億ドルかけて作った意気込みにこの点数で。
12. <ネタバレ>この監督さんの持ち味である「臨場感」はすごいね。まるで現場に .. >(続きを読む)
12. <ネタバレ>この監督さんの持ち味である「臨場感」はすごいね。まるで現場に居合わせているかのよう。でも最初この手ブレには慣れるまでチトきつかったかな。苦手な人には全然ダメなんじゃないか? マット・デイモンかっこいいですねすんごく。迷彩服や銃やそういう装備がよく似合ってる。しかし後半、一兵士の割にすごいことしちゃってるのに違和感あり。いくらなんでもイラクの大佐という超大物には接触できんでしょう普通。まぁそこらへんに無理は感じますが、誰もが知ってるイラク戦争の実情を描いた力作でゴザイマシタ
13. <ネタバレ> 緊張感のある作品です。ただ、後半過ぎ、あまりにも状況が混乱 .. >(続きを読む)
13. <ネタバレ> 緊張感のある作品です。ただ、後半過ぎ、あまりにも状況が混乱しすぎて何をやっているのかわからず、かえってその緊張感が失われてしまうような場面もありました。
14. <ネタバレ>臨場感はすごくありましたが、よく分からなかったです。
ボー .. >(続きを読む)
14. <ネタバレ>臨場感はすごくありましたが、よく分からなかったです。
ボーンは楽しめたのに、あまり楽しめなかったです。
現場にいるような慌ただしさがあるのかもしれませんが。
15. 普通に面白かったです。メッセージ性もあり、なるほどという感じ .. >(続きを読む)
15. 普通に面白かったです。メッセージ性もあり、なるほどという感じでした。
16. 方向性としては至極まっとうなイラク戦争映画なんだけれど、アク .. >(続きを読む)
16. 方向性としては至極まっとうなイラク戦争映画なんだけれど、アクションシーンの大部分がブレてて暗くって、ほとんど何やってるかわからないし、展開も全然スリリングじゃなく、サスペンを楽しむこともできず、映画としては非常に残念な出来栄え。
せめて戦闘シーンが昼間だったら…。
17. <ネタバレ>アクション映画(戦争もの)としては非常に臨場感があり、ドキド .. >(続きを読む)
17. <ネタバレ>アクション映画(戦争もの)としては非常に臨場感があり、ドキドキ感もあって面白かった。「ボーン」シリーズ同様に見せ方が上手い。大量破壊兵器については、この作品のようなことがあった可能性は十分にあっただろう。どっちにしても、アメリカが大量破壊兵器が本当にあると思っていたとは疑問に思うし、それの捜索が目的になっていたかと言うとそれもまた疑問だ。やはり、フセイン政権を倒すことが大前提で、大量破壊兵器の有無は、世界へのひとつの言い訳でしかなかったのだろう。大量破壊兵器が無かったところで、その時は非難されるが、戦争を行い一応の目的は達成されたので、後からすれば、アメリカ的には大した打撃ではなかっただろう。それにしても、そんな様々な思惑を知ってか知らずか、前線での任務に就かされる兵士たちは大変だなと思う。彼らには命令に従うことしかできないのだから。この作品を最後まで見ていると、結局は何もできずに振り回された感が強く、兵士の苦労を感じた。そして、もっと大変だったのがイラクの人たちなのだろうが…。
18. こういった政治的にデリケートな問題をエンターテインメントにし .. >(続きを読む)
18. こういった政治的にデリケートな問題をエンターテインメントにしてしまうアメリカ人の神経に感心します。
内容的にはかなり反米ではあるけど、それでもやっぱりアメリカの正義と良心を中心に展開するという開き直りにも脱帽。
日本人もそういうポジティブな発想を見習った方がいいのかも知れない。
そんな政治的背景を抜きにしても、作品としての完成度は高くて、単純にアクション映画としても楽しめる。
サスペンスという側面に関しては、大量破壊兵器がないことは子供でも知ってる現状では、やや苦しい題材となってしまった感じです。
逆に実はあったというファンタジーに持ち込んだ方が面白かったかも知れない。
アメリカの正義と良心さえあれば、それくらいの脚色は許されるんじゃないだろうか。
19. <ネタバレ>僕は割と好きですね。「アメリカは正当な理由なくイラクに侵攻し .. >(続きを読む)
19. <ネタバレ>僕は割と好きですね。「アメリカは正当な理由なくイラクに侵攻し、イラク人に不幸と混乱をもたらした」ということを正面から問題視している。こういう映画、他にもあるのかな? よく分かりませんが、その事だけでも好き。
アル・ラウィが殺されたあとの場面、夜のバグダッド。闇の中、いたる所で銃火が光り、火の手が上がるその光景が、平和がもたらされたわけでも何でもないイラクの状況を浮き彫りにする。
主人公はアメリカ軍内では末端から数えていくつかという低い地位であるようで、そういう人物が政府やCIAの高官と接触したり、疑問を追求するためにいろいろ動くのは少々不自然ではある。アクションとサスペンス、両方の要素を入れるためにはそれしかなかったんでしょうな。
20. 少しだけ、期待してたのに..期待ハズレ..脚本は、誰にでも書 .. >(続きを読む)
20. 少しだけ、期待してたのに..期待ハズレ..脚本は、誰にでも書けるって感じ..演出は、ところどころクサイというか、幼稚..派手なアクションものでもなく、シリアスな社会派作品にもなりきれず..映画として、中途半端..物語として、中途半端..残念...