1. <ネタバレ>まあ確かにマーガレット・サッチャーは政治家としては毀誉褒貶が .. >(続きを読む)
1. <ネタバレ>まあ確かにマーガレット・サッチャーは政治家としては毀誉褒貶が激しい人ではあるけど、どう見ても英国は“サッチャー以前/サッチャー以後”と区別できるほど国家として変貌を遂げたことは確かでしょう。そんな人物をメリル・ストリープに演じさせたということは、冗談ですけどそりゃ反則ですよ。正直なところ扮装自体はさほどサッチャーに似ているとは思わないけど、その話しぶりや仕草などはサッチャーそっくりなんだそうです。認知症を患っている引退後のサッチャーと亡霊のように彼女の幻視に現れる亡夫デニスとの対話を通じての回想というある意味オーソドックスなストーリーテリングなんですが、双子の子供のうち娘のキャロルだけを登場させて問題児のマークを出さなかったところはさすがに忖度でしょうか。『鉄の女の涙』という邦題の割には劇中メリルが涙を流す場面は皆無だったような気がしますが、「サッチャーが泣くところなんか誰も観たくないだろ」と考えたかもしれない脚本は正解だったと思います。実際のところサッチャーが公の場で涙を見せたのは、息子マークがバリ・ダカール・ラリーに出場して一時行方不明になった時だけだったそうです。デニス役のジム・ブロードベントとメリルの掛け合いはさすが名優同士だけに見応えがありましたが、その印象が強くてなんか舞台劇を見せられたような感もあります。そういうところが、ある意味でこの映画の弱いところなのかもしれません。 驚くべきはこの映画が製作されたときはまだマーガレット・サッチャーは存命だったということでしょう。公人だったとはいえ、その認知症を患っている姿まで赤裸々に描くとは、腰抜け揃いの日本映画界では考えられないことです。
2. 首相になってから晩年の認知症まで、新聞やテレビニュースで知 .. >(続きを読む)
2. 首相になってから晩年の認知症まで、新聞やテレビニュースで知り得たサッチャー像は想像どおり。周囲の男どもを叱咤したりフォークランド紛争での対決姿勢などは報道された情報をなぞるだけのような印象で、自分の想定を超えるものではなかった。
”女性宰相の奮闘物語”という意味合いに価値があるのだろうが“人間サッチャー”には深く斬りこんでいない。
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3. メリル・ストリープの演技はさすがだと思いますが、話が発散して何を伝えたかったのかわからない。もう少しエピソードを絞ればよい映画になった?
4. 認知症により自分がやった事もよくわからなくなるサッチャー。偉 .. >(続きを読む)
4. 認知症により自分がやった事もよくわからなくなるサッチャー。偉大な政治家とされる人物であっても、所詮は一時的な国家の部品でしかないという事を思い知らされる。描写からは家族には恵まれていたという事にはなるのだろうが。政治家サッチャーについて知るというよりも、人生とは何か?生きるとは何か?について考えさせられる。
印象的なシーンはフォークランド紛争で、これは子供の頃のリアルな戦争としての最初の記憶なのだが、裏ではかなり強気のイケイケだったんだなあと。これが戦争を利用して人気回復しようとする政治家の姿なのだろうか?現代においては日中韓が小さな島の領有で揉めているが、歴史は繰り返すのだろうか?という思いにもさせられる。
5. <ネタバレ>メリル・ストリープの演技は素晴らしいと思います。でも映画とし .. >(続きを読む)
5. <ネタバレ>メリル・ストリープの演技は素晴らしいと思います。でも映画としては全く面白くない。年老いたサッチャーが昔を思い出して、あんなことやこんなことがありましたと、断片的に回想シーンを見せるというオーソドックス過ぎる構成・・・
夫デニスとの関係も映画を見るだけでは本当に何となくしかわからないので、幻覚として現れている事実や、ラストの遺品整理の心象風景もそれほど感情移入できない。
仮にサッチャーについてかなり詳しく知っていて、いろいろ補完出来たとしても非常に印象の薄い映画ではないだろうか?
6. 再現ドラマのクオリティにメリル・ストリープが演じてる違和感。
7. <ネタバレ>順序通りマーガレット・サッチャーの半生を描いているのかと思っ .. >(続きを読む)
7. <ネタバレ>順序通りマーガレット・サッチャーの半生を描いているのかと思っていたんですけど、まさか認知症の症状が出始めてからの追想と幻想のシーンで描いているとは意外でした。
サッチャーを否定する人はイギリス国内では今もいるだろうし、讃えるような作品にはできなかったのでしょうか。
会議などでの発言には「おぉ!!」となるものもあって、やっぱり叩き上げの人は違うな、なんて思ったり。
イギリス初の女性首相で葬儀はエリザベス女王も参列という準国葬でしたし、それだけの人物なんですね、伝説の偉人です。
とにかくメイクの技術もさることながらメリル・ストリープが上手いのなんの、彼女の演技を堪能する映画という感じでした。
でもイギリス人女優で誰かいなかったのかしらね、いい女優さんはいっぱいいるのに。
サッチャーの娘役、見覚えのある顔だなあと思ってたら、女王役でオスカー主演女優賞のあの人でした。
アカデミー賞常連のストリープと母娘役で共演して自分も受賞したんですねぇ、何かめぐり合わせみたいなものを感じて、こっちに感動してしまいました。
8. サッチャーをイギリスを建て直した偉大な政治家として描くのか、 .. >(続きを読む)
8. サッチャーをイギリスを建て直した偉大な政治家として描くのか、庶民を苦しめた悪い魔女として描くのか、興味深く見始めたのにボケ老人として描かれていて驚いた。
政治家としての功罪に関しては、ほぼダイジェスト。
晩年の姿に切なさを感じる寂しい作品でした。
9. <ネタバレ>年老いたサッチャーがいた痛すぎて、ストーリーに入り込めず。
10. <ネタバレ>はっきりと期待外れな映画でした。サッチャーを深く掘り下げては .. >(続きを読む)
10. <ネタバレ>はっきりと期待外れな映画でした。サッチャーを深く掘り下げてはおらず自身によって生み出された圧倒的な賛否を覆す迫力もあったわけではなく、老後ー現役を行ったり来たりする回想メインの展開はテンポが悪いだけでなく時系列もでたらめに。
首相時代のところではプラスなシーンが少なくなんか偉大さを感じない。
挙句パワハラと圧制的政策によって自滅して・・・なんかチャーチルと並ぶ人にはとても思えなかった。結局サッチャーを忠実に伝えたはいいけどどう伝えたかったかまでは分からない
メリル・ストリープの華麗なメイクと演技だけで持ってるようなもの
11. まるでメリル・ストリープの一人芝居を見ている感じ。現実と幻想 .. >(続きを読む)
11. まるでメリル・ストリープの一人芝居を見ている感じ。現実と幻想、現在と過去が入り乱れて、それはそれで面白いかなと。しかし情緒的過ぎて、いささかしつこいと思う場面も多々。
一方、現実の政策としては、フォークランド紛争時を除けば断片しか描かれません。批判を浴びつつ「サッチャリズム」と呼ばれる経済政策を断行した「鉄の女」の部分を、もう少し詳しく見たかった気がします。それだともっと壮大で複雑なドラマになるかもしれませんが。
12. <ネタバレ> この映画の製作国ではサッチャー元首相の功労・失策諸々知られ .. >(続きを読む)[良:1票]
12. <ネタバレ> この映画の製作国ではサッチャー元首相の功労・失策諸々知られ過ぎており、特別取り立てようとはならなかったのかもしれません。もしくは彼女の政策には賛否両論あるそうなので、差し障りなく、という作りだったのかもしれません。
「強いイギリス、強いポンド!」と誰も付いてこなくなるまで突き進む姿が印象に残ります。寝る子は育つを授業中に実践していたアホな私は(へぇ~こんなことやっていたんだ)と初めて学ぶことばかりでした。
仕事熱心で家庭崩壊という映画でもドラマでも極ありふれた人物設定ではありますが、国内では相当な恨みを買い家庭内も良好とはいかず、亡きご主人を呼ぶ姿は切なかったです。
今の日本に彼女ほどの気概を持った政治家がいるのだろうか、政治にもっと関心を持たなければ、と思いました。
さて、時は2016年6月。イギリスではEU離脱だの国民投票をやり直したいだのと揉めています。EUの話題の場面で、「奥さん、もうこんなになってますよ」と画面の向こうへ教えたい気分でした。[良:1票]
13. <ネタバレ>○メリル・ストリープはもちろん最高の演技を見せたが、英国人の .. >(続きを読む)
13. <ネタバレ>○メリル・ストリープはもちろん最高の演技を見せたが、英国人の代表的人物を米国人(イングランドの血は少し引いてるらしいが)が演じることにどうも違和感。○サッチャーと言えばで思いつくエピソードの数珠つなぎにしかなっておらず、首相になってからが短すぎる。
14. メリルストリーブってどんな役もハマるなー。内容はいまいち。
15. 演技力は凄いんだけどドラマ構成としては地味で退屈です。派手に .. >(続きを読む)
15. 演技力は凄いんだけどドラマ構成としては地味で退屈です。派手に政治手腕が発揮されるもなく、ただ淡々と描かれています。記憶の中では政治的な側面より旦那さんを愛しているということがよく判ります。
正直、話題になったほど面白くはなく、某番組の再現ドラマなどのほうが面白く見られたように感じました。鑑賞後は妙に印象深くて考えさせられましたが、、この点数が精一杯でした。
16. <ネタバレ>マーガレット・サッチャーの政治人生を2時間弱の時間で上手くま .. >(続きを読む)
16. <ネタバレ>マーガレット・サッチャーの政治人生を2時間弱の時間で上手くまとめています。認知症を患うサッチャーが過去を回顧するという形式を取ることで、賛否両論ある政治家としてのサッチャーのを、批判するわけでもなく賛美するわけでもなく客観的に描いているのは評価できます。
17. <ネタバレ>メリル・ストリープの役者魂はスゴイとおもうけど、なんだか観る .. >(続きを読む)
17. <ネタバレ>メリル・ストリープの役者魂はスゴイとおもうけど、なんだか観るのがつらい内容で正直面白くない。こちら側の期待としてサッチャーさんの敏腕ぶりをみたかったのだが、思っていたものとは違う方向性のものでしたね。まぁそれでもやっぱりメリル・ストリープはスゴイ役者さんなのは間違いないでゴザイマスハイ
18. 2014.08/08 鑑賞。何故か期待しすぎたのか、もう一つ .. >(続きを読む)
18. 2014.08/08 鑑賞。何故か期待しすぎたのか、もう一つ印象に残らなかった。メリル・ストリープの演技は今更で、伝記ものとしてはほぼ同時代で、よくニュース、解説で知っていることがマイナスに働いたのかも・・。
19. 真正面からの政治ドラマを期待していたので、老耄したサッチャー .. >(続きを読む)
19. 真正面からの政治ドラマを期待していたので、老耄したサッチャーの内的世界にスポットを当てた作風はちょっと肩すかしを食った。保守的なイギリスで庶民出身、女性という立場に伴う様々な苦労、政治家サッチャーと家庭人マーガレットを両立できない苦悩、それらは老耄を絡ませなければ描けないものだったのか?
なんかリベラル派が多いという映画界が「庶民を虐げながら仮初めの栄光に浸ったサッチャーも、結局は独り相撲を演じていて追い落とされた末にボケ老人になってしまいましたとさ(笑)」と言っているような底意地の悪さを感じると言っては穿ちすぎか。
そもそもこういう描き方(「勝手に想像した」内的世界に基づく人物像)は、人物が完全に歴史上の人物となって初めてとられるべき手法で、あまりにも無神経さを感じ、遺族が「左翼のファンタジー」と不快感を示したというのもむべなるかなと思える。点数はメリル・ストリープの演技に全部振りたい。
20. 政治家としての功罪は通り一遍の知識しか持ち合わせておらず、本 .. >(続きを読む)
20. 政治家としての功罪は通り一遍の知識しか持ち合わせておらず、本作から新たな発見はありませんでした。一方で「鉄の女」たり得たのはご主人の存在あればこそという事を初めて知りました。喪失感にさいなまれる彼女は観ていて辛かった。メリル・ストリープの役者魂は流石であります。