1. これを、第1作の設定を上手く活かしていると見るか、それとも第 .. >(続きを読む)
1. これを、第1作の設定を上手く活かしていると見るか、それとも第1作に寄りかかり過ぎていると見るか。
第1作が、登場人物の行く末を様々に描いてみせ、その中にはホラーテイストまであったりして、欲張りな分、雑多な印象もありましたが、本作は割とまとまっていて、それが逆に物足りなくもあります。
竹中直人の存在だけは、今回もホラーでしたけれども。
終盤、やや弛緩したような感じもする上、カタルシスもやや乏しいのですが、それは映画がある方向に向かって進んでいくからで、その「方向」とは、「第1作に向けて時間を巻き戻していく感じ」なんですね。だから、やっぱりラストはそうなるよなあ、と。そして例のテーマ曲を背景に、夜の東京が写しだされて、映画は幕を閉じます。
2. <ネタバレ>第一作目のスピンオフ的映画。 2015年に放映された物なのに .. >(続きを読む)
2. <ネタバレ>第一作目のスピンオフ的映画。 2015年に放映された物なのに雰囲気はちゃんとGONINしてます。
ヤクザから金を強奪するという流れまで継承してるわけですが、これまでと違うのは
ヤクザから追われない、ヒットマンに怖さを感じない。
一人一人狙われて殺され追い詰められていく緊迫感が今作にはありません。
現金が必要だから強奪した訳では無いので、現金軽視なのか盗んだ後も逃げないし。
結局、敵討ちだと全員皆殺しの撃ち合いで終わり。
結局シリーズに寄せる為だけに無理矢理5人集めて強盗させただけで強盗の意味無し。
あげく第一作目で別役で死んだはずの竹中直人出てくるのも頂けません。
というか、個人的に竹中直人が嫌い。他の役者にはない物、力量があるのは分かるが
「笑いながら怒る人」的な物をやり過ぎてお腹いっぱいです。鼻からチューブだし
デカイ邪魔なボンベを持ってスーハースーハー。もう質の悪いギャグにしかみえない。
また重要な役にテリー伊藤みたいなロクに台詞も言えない素人を出すんじゃないよ。
井上晴美の無駄死に演出も、現職の警官も。なんなのコレ状態。
前作まででも、ストーリーなんて適当でしたが、それを許せるだけの筋があったと思うが
今作は話に芯がない。GONINという一部の人に評価が高い昔のコンテンツで
なんとかもう一度儲けられないか考え、無理矢理世界観を引き継いだだけの映画。
金かけてVシネマレベルにまで質を落とさず作っているだけに、なんとも惜しい。
3. <ネタバレ>切られても切られても死なないコントを見せられているようだ。最 .. >(続きを読む)
3. <ネタバレ>切られても切られても死なないコントを見せられているようだ。最終的にはみんな死んでしまうのだけども。
4. <ネタバレ>なんだかな~。俳優陣の力不足もあるが、ストーリー的にも殆ど見 .. >(続きを読む)
4. <ネタバレ>なんだかな~。俳優陣の力不足もあるが、ストーリー的にも殆ど見るべきものはないという感じ。要は父親の仇討ちだけど、そこに行くまでの説明みたいなパートが長すぎる。いよいよ作戦決行!でちょっと面白くなってきたかなと思ったら、また萎んじゃう。三代目は気付いてる風に見せて、そうじゃないとか、演出もよく分からない。特別に復帰した根津さん(と友情出演の佐藤浩市)においしいところを持っていかせた点だけは良かったと思うが。
5. <ネタバレ>シリーズのファンでないとなかなか入り込めず、設定を知らないと .. >(続きを読む)
5. <ネタバレ>シリーズのファンでないとなかなか入り込めず、設定を知らないと楽しめないのは残念ですが、親の因果から逃れられない子供たちの話というプロットは印象に残りました。井上晴美と土屋アンナが良かったのでもっと映画に出て欲しいです。クライマックスの披露パーティ襲撃はもう皆くたばる寸前で素晴らしかったです。「警視庁24時」みたいなエンディングテーマも良かったです。
6. <ネタバレ>ワタシ邦画びいきなのですが、どうしても日本映画で好きになれな .. >(続きを読む)
6. <ネタバレ>ワタシ邦画びいきなのですが、どうしても日本映画で好きになれないところがありまして。それは、邦画に携わっている人たちの独特なウエットな連帯感です。根津甚八氏を担ぎ出す必要はあったのかなあ。それが故に、若い演者がすくんでいるように見えるんですよね。前作の回顧シーンでだけ、少し血圧があがる映画ってどうなんだろ?
7. 平日のまだ明るい時間の上映ということもあり、お客さんが少なか .. >(続きを読む)
7. 平日のまだ明るい時間の上映ということもあり、お客さんが少なかったのですが、鑑賞していたのは自分を含めてなんと5人!! 嘘みたいですが、本当の話です。お客さんが少ないのは悲しかったけど、偶然とは思えない、不思議なお得感がありました。(笑) 19年前に見た「GONIN」は未だに僕の一番好きな映画です。それだけに期待のハードルが高く、観るまでは本当にとても不安でしたが、1作目のファンにとって最高な続編に仕上がっており、鳥肌が立ちました! 特に印象に残ったのは、1作目のファンにはおなじみのセリフや音楽が随所にちりばめられていたこと。これには、監督・スタッフの、GONINファンに対する愛を感じました!
8. <ネタバレ>人が死にすぎだったり死ななさすぎだったりリアリズムに欠ける辺 .. >(続きを読む)
8. <ネタバレ>人が死にすぎだったり死ななさすぎだったりリアリズムに欠ける辺りは脚本が弱いのか、張り詰めた緊張感は前作に及ばない。
前作とリンクするところ、しないところのさじ加減は好みが分かれるのではないだろうか。
例えば明神については、まさか荻原のゾンビ!?とか思わせるような演出は微妙に感じたし、麻美の出自に至っては禁じ手だよ。私は胸が締め付けられた。まあ、前作のファンにそう感じさせるのが監督の狙いなのかもしれないけれど。
一方で、前作で彼が骨壺を持っているのが謎だったんだけど、20年ぶりにさりげなくその説明がされていたのはうまいなと思いました。あの人が映り込んだ瞬間には思わず声を上げちゃったよ。エンドロールも感慨深い。
前作と比べてしまえば残念な部分も多かったけれど、単体でみればこんなに痛く美しく切ない日本映画はそう多くない。
やっぱりすごいですよ、この監督は。役者さんもみんなすばらしかったです。
映画館で極上のエンターテイメントを楽しませてもらえました。
9. 雨が降る降る、そこまで拘らなくてもと思うぐらいに水浸し、
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9. 雨が降る降る、そこまで拘らなくてもと思うぐらいに水浸し、
そのわりに役者の顔はそれほどびしょぬれにならず興が冷める
前作との繋がりが結構大事で、未見だと解り難いかも、
でも前作を見ちゃうと今回の出来の悪さにがっかりする、
銃を持ってキメのシーンは相変わらず渋いけど、そこまでが長く感じた。
常連、竹中直人がシメていから作品がまとまったけど、石井隆にしては消化不良な出来。
でも根津さんにはちょっと驚いた。
10. <ネタバレ>福島リラを土屋アンナが冷蔵庫のドアで滅多打ちする、桐谷健太や .. >(続きを読む)
10. <ネタバレ>福島リラを土屋アンナが冷蔵庫のドアで滅多打ちする、桐谷健太や東出昌大の身体に銃弾が突き刺さる、その行為自体はバイオレントなのだが画面を通した痛覚はどうも希薄だ。映画のせいなのか、こちらが不感症なのか。
離れた場所にある拳銃を何とか手繰り寄せて反撃を、という状況も幾度か作っているが、これらも位置関係の提示が不徹底でサスペンスにならない。
監視カメラやなりすまし携帯メールを巡る駆け引きも、竹中直人の凄味で何とかスリリングに仕上がっている感じだ。
クライマックスも何やら物足りないと思っていたところで、抜かりなくスプリンクラーの雨が炸裂して一安心。『イコライザー』の後では分が悪いが。
エンディングの空撮夜景と濃紺の海が何より艶かしい、というのも少し寂しい。