1. <ネタバレ>ドキュメンタリ映画って言うと、きっと何か主張したいコトがある .. >(続きを読む)
1. <ネタバレ>ドキュメンタリ映画って言うと、きっと何か主張したいコトがあるんだろうと身構えてしまったりするんですが、この作品は、特に主張したいコトは無さそうで。
ってか、ドキュメンタリってのとはちょっと違いますね。決められた動き、決められた人物配置、作り込まれたパフォーマンス。日常的なシーンもあるけど、何となく嘘くさい(笑)。
しかしこの、圧倒的なパフォーマンス。非日常の、物凄さ。一柳先生の電子音楽が非日常感をさらに煽りつつ。背景の説明も紹介もなく、没入的な世界がこれでもかと繰り広げられます。特にあの、真下から捉えられたフンドシ姿。いやこれはちょっとマニア過ぎですかね。特にあの、商店街での凄まじいばかりの演奏。人間と思えん。ははは。
最後にようやくメンバーがテロップで紹介されると、その一人は今をときめく林英哲さんだった、というオマケつき。あ、ネタバレ表示しておこうっと。
2. <ネタバレ>巻頭の荒々しい波濤のショットを始め、佐渡の日本的な自然が実に .. >(続きを読む)
2. <ネタバレ>巻頭の荒々しい波濤のショットを始め、佐渡の日本的な自然が実に美的に活写されていて海外マーケットを多分に意識している風にもとれるが、
その風景はあくまで躍動する若者らと一体化する形で構図化されていて単なる絵葉書的美観には陥らない。
神社や商店街などのロケーションにおける端正な構図と人物配置、屋内セットにおける透明板の床から仰ぐ大胆なアングルなどが尚のこと
演者のパフォーマンスを引き立てる。
バチを叩く青年たちの精悍な肉体がハイライトによって美しく立体的に浮かび上がり、その律動する肢体は強烈な色気を発散して素晴らしい。
披露される演目の合間に、海辺や街中をひたすら走って鍛錬するメンバーの姿が幾度も反復される。
それらのショットは、芸能の土着性と共に若々しい躍動感をもって迫ってくる。