2.ネタバレ これはツボでした。一気に惹き込まれてしまった。少し前に観た「ソーセージパーティ」にも通じる面白さ。てか、アチラの方が少々激しいですが、似て非なる下品さエロさグロさ。一見セサミストリート的に見えなくもないのですが、お子様には決して見せないでください的なパペット劇です。
ストーリーとしてはキチンとしたミステリー・サスペンスですね。でも、そもそもが人間とパペットが共存しているもんだからマジには見えにくくなっている感じ。決して奇抜だとかユニークだとかではないまでも、結構正統派なストーリーです。
ただ、兎にも角にもお下品。なんせパペットだから(だからってのも変ですが)何でもあり。主人公が依頼人とイイ感じになっちゃって事務所で大発射するシーンなんて大笑いしつつも絶対実写はNGだと思い知らされ、依頼人が「氷の微笑」をパロってるシーンも本邦ではモザイク必至。でも、このシーンが重要なんです。露骨なパロディに唖然としつつも「え?もしや?」と思わせてくれる絶妙なエピソードになってました。
そして、観終えてよくよく考えればとんでもない悲劇だったりもします。真犯人の生い立ちと事件の動機が悲し過ぎますね。ただ、それでさえもパペットだから堪忍ね?とばかりにサラっと流されてしまいます。
何にも考えずに笑っても良し、じっくり考えてアメリカ社会を憂うのも良し、一粒でいろいろ味わえる佳作でした。NG集ならぬ種明かし集的なエンドロールも良かったです。原語でネイティブに理解出来ればもっと楽しめたかも。
あ、邦題はネタバレじゃん!本編観てからじゃないと解らないにせよ、これはどうなんだろ?振り返ってタイトルでまた笑わせてくれる意図だとか? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 8点(2025-05-04 10:04:22) ★《新規》★ |