1. <ネタバレ>眉毛なしの登場人物だらけ。
塚本晋也による美術と撮影の抜か .. >(続きを読む)
1. <ネタバレ>眉毛なしの登場人物だらけ。
塚本晋也による美術と撮影の抜かりの無さが乱歩の不気味でアングラな世界観と絶妙にマッチ。
邦画によく見られる、悪い意味での過剰演出が本作ではプラスに働き、どこかポップな趣がある。
あのラスト、貧民街に診察に行く雪雄は本当に"雪雄"なんだろうか…
人格を乗っ取られたようで最後まで安心できない雰囲気が良い。
2. なかなかの豪華キャストで、美術も衣装から小道具、ロケ地までこ .. >(続きを読む)
2. なかなかの豪華キャストで、美術も衣装から小道具、ロケ地までこだわりを感じ、隙がない。にもかかわらず、できあがった映像はやっぱり鉄男やヒルコの延長線上である。この監督の映画は、それなりにお金をかけても、結局ちょっとグロいドタバタ劇に仕上がるようである。まあ、そこが監督の作家性であり、魅力でもある。セリフが聞き取りづらく、話の細かいところがよく分からないが、それでもこの独特の世界は観る価値あり。一歩間違えれば傑作になったかも、という匂いが漂っている。
3. 明治時代の何か混沌とした雰囲気、独特なメイクや衣装、大好きで .. >(続きを読む)
3. 明治時代の何か混沌とした雰囲気、独特なメイクや衣装、大好きです。捨吉の登場シーンなんか素晴らしくて何度も観てしまう。光と影の使い方が絶妙です。
4. <ネタバレ>旦那がなくなって憔悴しきってるところで、いきなりスタイリッシ .. >(続きを読む)
4. <ネタバレ>旦那がなくなって憔悴しきってるところで、いきなりスタイリッシュ側転されたら、そら心臓に悪いよな。
あそこのシーンはもう笑うしかない。
友人と一緒に見てたから、冒頭から眉毛が無くて「眉毛ないやん!」ってツッコミまくって、その異様な雰囲気を感じるよりも、ナンジャコリャ感が強くなっちゃった。こういうのは一人で見た方が良かったのかもな。
その後の全体的に赤い家の中のシーンなど、映画というより芸術思考の強い映像が多く、まあ嫌いじゃない。
映画版の姑獲鳥の夏を思い出した。演劇チックなところもあるのも、姑獲鳥の夏を思い出す要因かな。
演技は過剰で、まあ良くも悪くも邦画の演出なんだなとは思ったけど、「ダメ邦画」という印象はあんまりなく、十分楽しめたかな。
あっさり過ぎる豪快俳優の使い捨ても中々面白く、そういうところでも楽しめました。
乱歩っぽいドロドロ感も堪能できたかなぁ。
音楽がうるさ過ぎなんだが、それも含めてのこの異様な雰囲気作りだったのか。アンバランスな音量・音楽も計算づくでやってるならすごい映画だと思います。
とはいえ、人物のアップが多すぎるよなー。
5. <ネタバレ>こういう独特の世界観で描かれる作品は何年経っても古臭くならな .. >(続きを読む)
5. <ネタバレ>こういう独特の世界観で描かれる作品は何年経っても古臭くならないのでしょうね。きっと、数年後に鑑賞しても新鮮さは失われないでしょう。
6. <ネタバレ>モックンの演技はいつも通り素晴らしく映画の雰囲気も良かったの .. >(続きを読む)
6. <ネタバレ>モックンの演技はいつも通り素晴らしく映画の雰囲気も良かったのですが、塚本作品としては思ってたよりもこじんまりとした印象で鉄男のような突き抜けた感じがもう少し欲しかったかなと思います。最後よくわかりませんでしたが、井戸から包丁一本で脱出できるわけもないし死んだ雪雄の怨念が捨丸に取り付いたという解釈なのか、それとも見たまんまご都合主義的に井戸脱出して殺した捨丸の人格に取り憑かれたのかどっちなんでしょうね?
7. <ネタバレ> 冒頭の蛆虫くん。眉毛の無い人々。映画全体に得体のしれない存 .. >(続きを読む)
7. <ネタバレ> 冒頭の蛆虫くん。眉毛の無い人々。映画全体に得体のしれない存在感とわけのわからん迫力があります。ミステリー?ホラー?この謎めいた雰囲気が良いですね。ただ、ミステリーの要素は思ったより浅いものでした。ホラーの雰囲気も、ネタバレしちゃった後は影を潜めちゃいますね。で、中盤からはどちらかというと人情ドラマ&サスペンスにシフトしていき、答え合わせを見ているよーな感じです。この頃になると、眉無しにもすっかり慣れてしまいます。
ちょっと期待感を煽る前半の演出に比べると、真相そのものは、そんなにたいしたことないなーというのが率直な感想です。どちらかというと映像、美術、音楽、そして役者さんの演技力を楽しむよーな映画だと思います。ただ、一般に言われているようなカルトな要素はそれほどには感じませんでしたけどね。わりと誰でも見られるんじゃないでしょーか。普通に楽しめますよ。
ラストだけよく意味がわからないんですよね。解説がほしーなー。
8. <ネタバレ>今まで見てきた塚本晋也作品の中では一番良かったと思います。も .. >(続きを読む)[良:1票]
8. <ネタバレ>今まで見てきた塚本晋也作品の中では一番良かったと思います。もともと、江戸川乱歩の世界って僕の好みではありましたが、この作品は乱歩の世界と、塚本ワールドが巧い事融合して独特のものになっていると思います。この世界では、全員眉毛がないわけですが、人体の中で眉毛というただ一つの要素がないだけでこうも異世界になるのかと驚き。裕福層の人たちの地味できっちりした服と、貧民窟の極彩色な服との対比。なんともいえない独特な付随音楽も印象的です。そしてなんといっても、本木雅弘の演技ですよね。井戸に落ちた雪雄を罵る捨吉。全く立場の違う二人ですが、捨吉の首を絞める雪雄はもはや入れ替わっちゃったような感じですよね。こんな毒々しく荒々しいもっくんは他では見れないです。りょうの演技もなかなかよかったですね。この人は、なぜか眉毛ないほうが素の顔に見える(笑)。[良:1票]
9. 本木雅弘。ナイナイシックスティーンのあのモックンが‥ マン .. >(続きを読む)
9. 本木雅弘。ナイナイシックスティーンのあのモックンが‥ マンダムGATSBYのイメージがかなり濃かったモックンだったのに‥ JRAのCMでは鶴田真由と並んで爽やか青年を装っておられたモックンだったのに‥‥ 完全にどっぷりと乱歩の世界&塚本ワールドに染まりきっていましたね。すげー役者さんになったもんだなって思います。(いや、ホント。) 『おくりびと』の評価とは一切関係なしにホントそう思いましたね。本木雅弘に限らず、作品の出来自体相当素晴らしいもんだったと思います。美術、衣装、メイク、本木雅弘、監督、その他キャストおいおい、我思うに、日本映画として恥じる事の無い 素晴らしいミステリームービーに出来上がっていたと思います。
10. 原作からは「双子の成り代わり」というシチュエーションだけを借 .. >(続きを読む)[良:1票]
10. 原作からは「双子の成り代わり」というシチュエーションだけを借りただけの全くのオリジナルストーリーなんだけど、正直、原作よりも面白い。しかも乱歩小説の映画化の際にこぞって描こうとする乱歩的世界観を、いくら原作から逸脱しているとは言え、はなから作り出そうとしていないってところが素晴らしい。塚本晋也はメジャー作品であろうが、監督・脚本・撮影・編集をこなすことで思い通りの作品に仕上げてゆく。貧民窟に住む者たちのド派手な衣装もまた監督のアイディアなのだろうか。色彩豊かな衣装が良い意味での荒唐無稽さを出している。「成り代わり」から発するサスペンスを軸にしながら、復讐と愛憎のドラマは見事に純愛へと昇華する。84分か。テンポがいいなあとは思ったけど、凄い。[良:1票]
11. 塚本晋也監督作品。最初はホラーだと思って観たのだが、意外にも .. >(続きを読む)
11. 塚本晋也監督作品。最初はホラーだと思って観たのだが、意外にもヒューマンな映画だった。「江戸川乱歩」原作の小説を、映画化した作品なのだが、江戸川乱歩が大好きなので、かなりツボにハマった。だけど、冒頭のウジ虫が這う映像は、勘弁。ほんの2,3秒の映像だけどね。
12. りょうが個性的で素敵。特に美術が全体的に妖艶で良かったです、 .. >(続きを読む)
12. りょうが個性的で素敵。特に美術が全体的に妖艶で良かったです、特に眉毛を塗りつぶしたのが。
13. <ネタバレ>題名からしてネタバレですが、つつがなくストーリーは纏まって。 .. >(続きを読む)
13. <ネタバレ>題名からしてネタバレですが、つつがなくストーリーは纏まって。あ、乱歩原作ですか。結構恐かったですよ。眉毛ないのも良かった。貧民街の人々の美術設定が見所かな。もっくんてなかなか演技者ですね。ハッピーエンドなんだけどそう思わせない、安心できない終わりの音楽がなんともオツ
14. うーん、個人的には合いませんでした。なんでだろ。撮り方もそん .. >(続きを読む)
14. うーん、個人的には合いませんでした。なんでだろ。撮り方もそんなに奇をてらってるわけじゃないんだけど(それとも美術?)。自分でもこの映画の何が気に食わないのかわからないです。りょうは好きです。
15. 感激した。江戸川乱歩という異世界を自分のものにして、原作に負 .. >(続きを読む)[良:2票]
15. 感激した。江戸川乱歩という異世界を自分のものにして、原作に負けないくらいの映像にできる才能が存在するとは思わなかった。俳優、映像、メイク、美術、音楽、すべての要素において優れ、さらに全体として調和している。中でも美術班の功労は大きく、ねばりつくような耽美の世界を完璧に作り上げていた。本木雅弘がこんなに細やかで迫力のある演技ができる人だとは知らなかったし、眉毛を落としてもまったく見劣りのしないりょうの美しさには驚嘆した。浅野忠信も、ちょっと顔見せしただけなのに瞼に焼きつくくらいのかっこよさ(これも美術班の力かな?)。音楽は大好き。個人的にこういうぎゃんぎゃんしつつも綺麗な音、好きです。気持ち悪いような、心地良いような、日本的な妖しさ。だけど不思議に新しい感じもする、アヴァンギャルドな江戸川乱歩。素晴らしい。人を選ぶだろうが、選ばれた人にとっては最高の映画だ。[良:2票]
16. <ネタバレ>題名どおりの双子の映画でした。原作は読んだことないです。登場 .. >(続きを読む)
16. <ネタバレ>題名どおりの双子の映画でした。原作は読んだことないです。登場人物全員眉毛無しメイク(メイクで消してる)、音楽は不気味、演出や撮り方も不気味、オドロオドロしい雰囲気がかなり出てて、アングラ演劇系っぽくて、なんか寺山修司の「身毒丸」思いだしました。捨吉になってゆく雪雄、雪雄になりすます捨吉、で、お互いがドンドン近づき、精神の合体?もっくんの演技がかなり危ない光線で魅力的でした。お話自体は単純やけど、深読みすることもできるし、最後を知って観ると、また、ちがう解釈で観れると思う。しかし捨吉、登場のシーンはインパクトありすぎてトラウマ感がかなりあります。側転て・・。この日本独特のオドロオドロしさがたまらん。
17. 素晴らしかった!見ていて自分も別世界へトリップしてしまいそう .. >(続きを読む)
17. 素晴らしかった!見ていて自分も別世界へトリップしてしまいそうな気分になりました。俳優人が好きなメンバー揃いだったのも嬉しい。音楽もかっこいいし、とにかくこの世界観に引き込まれていきました。画面から目が離せません。気づけば眉がないかもしれません。
18. 世界観は嫌いじゃないです。どこかオシャレくさいところなど好感 .. >(続きを読む)
18. 世界観は嫌いじゃないです。どこかオシャレくさいところなど好感がもてます。
自分も眉毛そろうかとおもいましたもん。
19. 暗黒舞踏の雰囲気をヒシヒシと感じはしましたが、江戸川乱歩の世 .. >(続きを読む)[良:1票]
19. 暗黒舞踏の雰囲気をヒシヒシと感じはしましたが、江戸川乱歩の世界観と塚本晋也のイメージが見事に融合して、それが嫌味にならず、パワフルで独特な作品に昇華してたと思います(たぶん乱歩の方が塚本監督を受け止めたんだと思う)。何とも形容し難いBGM(効果音?)も雰囲気を盛り上げてました。役者も良かった。いつもの無機的な演技に加えて、キレたモックンも中々だったし、そして何よりりょうが良い。この役は彼女以外に考えられない。眉毛の無い顔がこれだけ似合う女優は他にいないでしょう(ま、眉毛があっても怖い顔ではありますが…)。そういうことで、7点献上。[良:1票]
20. まゆげが無くなるだけで普通の人が無気味に見えるとは…[笑:1票]