1. <ネタバレ>“Le Fabuleux destin d'Ame .. >(続きを読む)
1. <ネタバレ>“Le Fabuleux destin d'Amelie Poulain”『アメリ・プーランの素晴らしい運命』。
シアター・キノという小さな映画館があるんだけど、札幌ではそこで公開され、ロングランの大ヒット。ミニシアターといえば映画マニアがマニアックな映画を観るイメージがあるけど、アメリはその殻を破った作品。アメリは「この映画、もっと大きな劇場で上映してもウケるだろうに…」って思う作品ではなく、ミニシアターで観るからこそ、良い作品に出会えた感・私がこの映画を見つけたの!感が倍増する映画だったと思う。
例えるなら普段通らない路地裏で、ひっそりと営業してる個人経営のお菓子屋さんを見つけ、試しに買ってみたらめちゃくちゃ美味しかった!って気分?
のっけから、いわば“あるあるネタ”の詰め合わせで、テンポよく紹介される“子供の頃こういう事したわ~”とか、両親の“(人に言うほどじゃないけど)嫌いなこと・好きなこと”は、共感出来るのもあれば、えぇ~?って思うのもあり。ここで共感できる率が高い人ほど、この映画好きなんじゃないかな?
このOPで、観る人を一気に童心に返して、アメリの不思議な世界を楽しませようって、監督の作戦だと思うけど、どうだろう?
お菓子で例えてしまったけど、幕の内弁当が近いかも?この映画にドンッ!とメインのおかずは無く、綺麗に小分けされたおかずが、それぞれ調和が取れていて美味しい感じ。割と大きなエピソードの“世界を旅するドワーフ人形”は、テレビで元ネタを観たことがあった(※検索したらアンビリバボーが出てきたけど、アメリ公開前に『世界まる見え』で観た記憶がある。)。もしかしたら“子供の頃の宝箱”や“証明写真の謎の男(このエピソードには一本取られた気分)”も、どこかに元になるエピソードがあるのかもしれない。
だからってこの映画の価値・アメリの魅力が下がるとは思わない。
アメリという人物の物語として、不思議な住人が住むモンマルトルの世界感として、しっかり調和が取れているからだろう。
忘れた頃に豆袋に手を突っ込み、忘れた頃に水切りの石を拾うアメリが、映画の世界観にしっかり引き戻してくれる。
この映画はコミュ症の女性が、自分の存在を知られずに相手を幸せにしていき、最後は勇気を出して自分を幸せにする物語。
2. <ネタバレ>少女時代に、勉強はすべて母親に自宅で教えられ、学校に行かせて .. >(続きを読む)
2. <ネタバレ>少女時代に、勉強はすべて母親に自宅で教えられ、学校に行かせてもらえなかったため、友達ができず、コミュニケーション障害ぎみの若い女性が主人公です。基本コメディーで、主人公がコミュ障ゆえに話してコミュニケーションを取る代わりにいたずらをするという設定なのですが、どちらかというとコメディーを成り立たせるための後付け設定で、コミュニケーションをテーマに深く掘り下げるという姿勢はなく、切実感やリアリティとは全く無縁で、最後は恋愛成就のハッピーエンドとなっています。そんな中で、コメディーの主たる部分が、「そのいたずら犯罪ですから」と苦笑いしながら突っ込む程度しか楽しむすべがないのが辛いところでした。色恋についても途中すっとぱしてバッコンという感じで、設定とマッチしてないような気がしました。風変わりな脇役達の雰囲気は悪くなく、話の転がし方は巧みで、特に証明写真にまつわる日常系ミステリを絡めた部分は見事なのですが。
3. のっけのオープニングから良作感満載。
期待に漏れず、「ヨー .. >(続きを読む)
3. のっけのオープニングから良作感満載。
期待に漏れず、「ヨーロッパ行ったことないけどヨーロッパの雰囲気が好きなの」と言いそうな方にはストライクな内容でした。
私もその口なので高評価
4. <ネタバレ>人間だれしも、一歩踏み出せないとか、うちにこもりたくなる気持 .. >(続きを読む)
4. <ネタバレ>人間だれしも、一歩踏み出せないとか、うちにこもりたくなる気持ちはあると思う。
自分らしくない、おせっかいや突飛な行動とも思える「一歩」でも、アメリのように(ややクレージーな)笑顔で、あえてやってみるのもよいなと思えた。
5. <ネタバレ>私はホラーファンだが「エイリアン4の監督が次に作ったのがこれ .. >(続きを読む)
5. <ネタバレ>私はホラーファンだが「エイリアン4の監督が次に作ったのがこれ」と言う事で長らく気になってました。あのドギツい色彩とアメリのニカっと笑った顔に「ひょっとしてこれはホラーかも」と思いこの度ついに鑑賞。結果、ホラーではなかったが見事にツボにハマりました。これ最高じゃん。エイリアン4よかよっぽど面白い。
冒頭からの15分余りの人物紹介ですっかり引き込まれ、最後まで全く退屈するところがなかった。その後すぐもう一度見たがやはり全く早送りするところはなかった。公園でのやり取りや手紙を偽造するシーンは特に最高だ。フランス人ってこんなめんどくさい人種なのか?と思うが、これは映画の中の話。極端に内向的で空想の世界に生きるアメリの実にアクティブな活躍に魅了されました。おじいちゃん、間違ってるよ。アメリはこのままでも立派に充実した人生は送れたと思う。
6. おフランス映画。
全編に渡るオシャレな映像と雰囲気。
話 .. >(続きを読む)
6. おフランス映画。
全編に渡るオシャレな映像と雰囲気。
話の道筋が明確じゃないのが苦戦しました。
感性で語る芸術のお国の映画。
7. <ネタバレ>ものすごく独特な雰囲気のある素敵な映画です。世界観がすごい。 .. >(続きを読む)
7. <ネタバレ>ものすごく独特な雰囲気のある素敵な映画です。世界観がすごい。
最初の15分、アメリの紹介がされていくところ、わくわくして面白い映画が始まると感じました。
問題は私にあったのだと思います。私はアメリにどんどんついていけなくなり、追いてけぼりになり、アメリの世界には溶け込んでいけませんでした(>_<)素敵な映画に違いありません、私がついていけなかったのです。
8. アメリは周りの人を幸せにする。
そして、アメリ自身も不器用 .. >(続きを読む)
8. アメリは周りの人を幸せにする。
そして、アメリ自身も不器用故、回り道をして幸せになっていく。
男性には百回観ても100%の理解をする事が不可能だが、
多くの女性の支持を得ているのは共感を産み出している部分が多いからだろう。
フランス映画の展開が苦手な人にはやや苦のある二時間かもしれないが、
おしゃれな作品に仕上がっている上、映像美にあふれている作品だと思う。
無論、パリは美しいだけの街ではないが。
フランス映画はクセがある。
しかしながら、ユーモアが多分に含まれていてこれはこれとして私は好きである。
文化、街並みに触れるのも楽しい。
それ以上のなにかを理解できる様に他の作品にも触れていきたい。
9. パリ・モンマルトルの魅力を最大限に引き出したポップな映像美と .. >(続きを読む)
9. パリ・モンマルトルの魅力を最大限に引き出したポップな映像美とコミカルな内容とは裏腹に、
子供には見せられないような際どい描写も結構多め(実際そういう区域らしい)。
原作付きとは言え、奇人変人だらけなのもジュネ監督らしい。
この映画はオドレイ・トトゥの魅力によって大成功したと言っても良い。
可愛らしく、不思議で、至福に満ちたガーリッシュ・ファンタジー。
10. フランス映画らしいかわいさとウィットと皮肉に満ちていて、観て .. >(続きを読む)
10. フランス映画らしいかわいさとウィットと皮肉に満ちていて、観てて気持ちのいい映画だった。周りの人をこっそりと幸せにしていき最後は不器用ながらも自分も幸せになれて良かった。予想外に性に対しておおらかな表現が多くてちょっと戸惑ってしまったよ。好み35/50、演出12/15、脚本8/15、演技5/10、技術8/10、合計68/100→7/10点
11. 15年ぶりに再鑑賞。こんなに面白かったっけ?そんな驚きがあり .. >(続きを読む)
11. 15年ぶりに再鑑賞。こんなに面白かったっけ?そんな驚きがありました。言葉の響きと美しい風景、ポップな色合いなどなど、フランス映画特有の良さが最高に表現できていると感じました。表面上はオシャレでポップなガールズムービーを装っていますが、男子が見ても十分共感できる仕上がりになっています。(いわゆるこじらせ人間でしたら性別に関係なく共感できると思います)
おフランスらしく下ネタは結構ストレートですが、それでも全体のトーンは非常に落ち着いていて上品で小綺麗。画面の細部まで細かく演出されていて、置いてある小物から全体の色調、アメリの目の表情から指のしぐさまでどこをどう切り取っても抜かりがありません。編集も過不足がなく、ほぼ完璧といえる編集でしょう。15年経った今見ても映像の見せ方やカメラワークもCoolで素晴らしいです。「デリカテッセン」、「エイリアン4」を撮った監督の作品とは思えない綺麗で軽快な作品です。いや、全く色褪せない名作と呼べるレベルの仕上がりでしょう。
昔はあまり共感できなかったのに今は共感できるのは、自分自身が成長して己をよく理解できるようになったためか。人間の根本にある「笑い」と「自意識からの脱却」がよく表現されています。個人的には文句なしの名作です!
12. フランス映画は苦手なんだよなーと苦手意識を振り切って観賞。な .. >(続きを読む)
12. フランス映画は苦手なんだよなーと苦手意識を振り切って観賞。なかなかのハイセンスムービーでした。
回りくどーい感じが非常にかったるかったが徐々にアメリのペースにはまった、そんな感じ。
他人の幸せを届ける一方で自分の幸せを探す旅。
人生の表現は十人十色、こんな不器用な恋愛も時にはドラマティック。
13. <ネタバレ>フランス語の響き、フランスらしい音楽、おしゃれな街並みという .. >(続きを読む)
13. <ネタバレ>フランス語の響き、フランスらしい音楽、おしゃれな街並みという土台の上に、アメリの世界観を乗せ、フランス映画独特のセンス、美しい映像技術で見事に料理した、「オールフランス」の相乗効果で、完成度の高い作品に仕上がった印象です。
最初、アメリのキャラクターはちょっと苦手な感じでしたが、品の良いユーモアが心地よく、最後まで楽しめました。写真の男の正体がわかるシーンなどは、座布団一枚差し上げたいくらいです(笑)
人とのコミュニケーションが不器用な人間って、少年時代の宝箱や遅配の手紙のような話を「妄想」して楽しむ傾向が、他の人よりも強いんですよねー。そういうタイプの人の心理描写が秀逸で、そこが、ただの雰囲気映画・不思議ちゃん映画とは決定的に違います。
人の感情を弄ぶような「みんなを幸せにしてあげますミッション」を遂行するアメリに対して「おまえ、天使にでもなったつもりかよ!」と、普段なら怒りのツッコミを入れたくなるところですが、まぁこういうイタイ子ちゃんのやることだから・・・と、不思議と気になりませんでした。そりゃ、現実にこんなことしてるヤツが自分のまわりにいたら、グーで鼻殴りますけどね。でも隣のおっさんと八百屋にしたようなことは、自分もやりそうです(笑)
以前は「フランス映画、良さがさっぱりわからん!」状態だった自分も、本作をはじめ、良質のフランス作品に触れる機会が多く、フランス映画アレルギーが少しずつ緩和されてきた気がします。
14. キモイ女の真骨頂。
行動の一つ一つが意味わかんないし。
15. <ネタバレ>コミュニケーション不全というよりも、感情を表に出すのが苦手な .. >(続きを読む)
15. <ネタバレ>コミュニケーション不全というよりも、感情を表に出すのが苦手な女の子が勇気を出して一歩前に踏み出した、というお話ですね。主人公アメリを軸として、様々なサブエピソードが詰まった映画と思って見ると楽しめるのではないでしょうか。人生訓のような物も語られていますが、独特の感覚で作られた華やかな映画は画を観ているだけで楽しい。こういう映画もありかと。翌々考えてみれば、初見だと思っていたこの映画、以前観た記憶がうっすらと蘇ってきました。そんな映画です。
16. これは面白い。
これだけキャッチーにつくられるとワクワクし .. >(続きを読む)
16. これは面白い。
これだけキャッチーにつくられるとワクワクしてしまう。
17. 評価が分かれる映画。
この主人公の気持ちに入り込むことは( .. >(続きを読む)
17. 評価が分かれる映画。
この主人公の気持ちに入り込むことは(特に男性には)難しい。そして、ストーリーもダイレクト感が無いので、「面白い、意義深いはず」と思わないと厳しいかも。
自分には合わなかったということで。
18. 一見オシャレなだけのようで深いメッセージ性が隠された素晴らし .. >(続きを読む)
18. 一見オシャレなだけのようで深いメッセージ性が隠された素晴らしい作品
19. 主人公の心理描写が良い。
この映画の場合、その描写が不思議 .. >(続きを読む)
19. 主人公の心理描写が良い。
この映画の場合、その描写が不思議と綺麗で独特なので面白い。
パリやフランスの文化を織り交ぜ表現しているのだろうか。観ていて楽しくなる。
妄想で世界を創り上げるアメリの世界観を、
豊富に表現しているこの映画は必見です。音楽も素晴らしい。
20. <ネタバレ>これはカップルがデートで観てこそ価値のある映画。おしゃれな映 .. >(続きを読む)
20. <ネタバレ>これはカップルがデートで観てこそ価値のある映画。おしゃれな映画をかわいい彼女と観た思い出的な?おっさんが休日に家でごろごろしながら観るには退屈すぎる。というのが、2013年に観た時の感想。2022年におっさんがごろごろしながら再鑑賞したら、なんて幸せな気分になる映画だろう。2013年の自分よ、何があったのか?観るシチュエーションによって評価は大きく変わるのは間違いない。