1. <ネタバレ>バイオレンス作品なのですが、そこそこ場数を踏んでるであろう男 .. >(続きを読む)
1. <ネタバレ>バイオレンス作品なのですが、そこそこ場数を踏んでるであろう男たちによる、まったくくだらない軽妙な会話のやり取りがいいです。複数の視点により何回か時間をなぞりながら、事の全貌がわかるようになる構成で、緩急や展開のバランスがとてもいいです。皆がふぁっきんふぁっきん言ってる割に。オレンジの人が最初ネズミっぽかったのに、どんどんカッコよく見えてくる不思議。
2. 今さらながら初見。これは面白い。冒頭にいかにもタチの悪そうな .. >(続きを読む)
2. 今さらながら初見。これは面白い。冒頭にいかにもタチの悪そうな面々をクドいぐらいに紹介しつつ、いざ犯行現場はいっさいスルーして、その後の出来事がほぼ倉庫だけで描かれる。映画というより2幕ものの演劇を見ているようでした。観客としては、「この間に何があったのか」と想像力を掻き立てられるとともに、「なぜそうなったのか」も気になって目が離せなくなります。かなりバイオレンスな作品ではありますが、やたら饒舌なセリフにはムダがなく、ある種の格調の高さを感じます。
3. <ネタバレ>"RESERVOIR DOGS"、直訳す .. >(続きを読む)
3. <ネタバレ>"RESERVOIR DOGS"、直訳すると「掃き溜めの犬達」と言った所だろうか。
名作との誉れ高き本作、実はまだ観た事が無かったのだがリマスター版が公開された事も有り、
2024年最初の劇場鑑賞作品が本作となった次第。
思わず唸る程の傑作とまでは思わなかったものの、下らない会話の連打と時系列を巧みに入れ替えたキレの有る語り口は正しく「タラちゃん」。
自分的には同監督最高傑作は本作から2年後の「パルプ・フィクション」だと思っているので、これに繋がる流れがしっかり確認出来た事は収穫だった。
監督業引退は嘘か真か、今年は同監督の全作品を改めて鑑賞してみようと強く感じた。
4. <ネタバレ>ダイヤモンドを隠したピンクが助かり、他はきれいにみんな死んだ .. >(続きを読む)
4. <ネタバレ>ダイヤモンドを隠したピンクが助かり、他はきれいにみんな死んだ。
すべてピンクが仕組んだ、とかであれば面白かったのだが。
5. <ネタバレ>宝石強盗の犯行後の映画なのに強盗シーンはないという所にびっく .. >(続きを読む)
5. <ネタバレ>宝石強盗の犯行後の映画なのに強盗シーンはないという所にびっくり
6. タランティーノ作品が好きな方は絶対に観ておきたい映画。後の作 .. >(続きを読む)
6. タランティーノ作品が好きな方は絶対に観ておきたい映画。後の作品と比べると演出が控え目ですが、当時28歳での監督デビュー作、さらには低予算ムービーでこの完成度はさすがです! この映画で一番注目すべきは、登場人物の何気ない会話やクスッと笑えるセリフだと思います。特にエディのセリフはどれも個人的にツボでした。(笑) ストーリーだけ見るとなんてことない作品だけど、タランティーノの味付けがあってこそ魅力のある映画になっています。
7. タランティーノ映画は「中身すっからかんじゃん」って感じで合わ .. >(続きを読む)
7. タランティーノ映画は「中身すっからかんじゃん」って感じで合わなかったのですが、これは面白く見られました。
これが長編初監督なんですね。気合い入れて、ちゃんと作ってたのかも知れません。
8. こういう時系列を入れ替えた演出は好きだし、配役も良い感じでフ .. >(続きを読む)
8. こういう時系列を入れ替えた演出は好きだし、配役も良い感じでフィットしている。オープニングもカッコいい。
ただ、オレンジが全然死の淵を彷徨うほどの重体には思えなかったのが残念で致命的なほど。
全体としては引き込まれるほどではないが、映画を楽しむことはできます。しかし終わった後疲れが残りました。
9. 出世作の『パルプ・フィクション』同様、会話主体の面白さに気付 .. >(続きを読む)
9. 出世作の『パルプ・フィクション』同様、会話主体の面白さに気付かないと置いていかれる。宝石強盗のシーンは一切描かず、ほとんど廃工場の中で展開される様は演劇そのもの。しかし、次々決めていくスタイリッシュなカメラワークの数々と、時系列に囚われない編集、選曲の数々によって、ミニマムさ、安っぽさは感じられない。特に本編とは無関係の無駄話はリスキーでしかないのに、あえて使うことでアウトローたちの人間味を面白おかしく引き出していることがタランティーノの才能であり、強みだろう。要するに噛めば噛むほど味の出るスルメみたいな作品。
10. <ネタバレ>初めて観た時にはオシャレな映画で、新しい映画の楽しみ方を教え .. >(続きを読む)
10. <ネタバレ>初めて観た時にはオシャレな映画で、新しい映画の楽しみ方を教えてもらった記憶があるのですが、時が経って改めて観てみると、それほどのこともなかった感じです。この映画以降に似たようなシチュエーションの映画が増えて見慣れてしまったからそう思うのかもしれませんが。
11. 犬は誰かのハラハラ感がな~んにも無い。下郎どもがキャンキャン .. >(続きを読む)[良:1票]
11. 犬は誰かのハラハラ感がな~んにも無い。下郎どもがキャンキャン吠えてるだけ。薄汚い作風は監督の持ち味なのか?[良:1票]
12. ティム・ロスも含めて、キャスティングが多いのですが、特にカッ .. >(続きを読む)
12. ティム・ロスも含めて、キャスティングが多いのですが、特にカッコいいキャラもなく、立っているのも居ないのですが。途中まで面白い設定でワクワクしたのですが、残念。倉庫の中でのやり取りは緊張感があって良かったです。ただ内容はつまらんです。
13. <ネタバレ>警察の回し者がいる。許せない殺してやる。そんな倉庫と回想の自 .. >(続きを読む)
13. <ネタバレ>警察の回し者がいる。許せない殺してやる。そんな倉庫と回想の自滅までの物語。
血まみれの男。サイコ野郎。自分の身元を話ちまった奴。ダイヤの場所を知ってる奴。ボスの息子。拉致られた警察。
無駄話と冗談の中にある緊張感と一瞬で終わる銃撃戦。なにやら更によからぬ事が起きそうな雰囲気。
誰かが誰かを今にも殺しそう。そんな一秒先もわからない映画でした。
でも雰囲気にあまり入れなかったのは僕にセンスがなかったからか。これは映画館で見たかったなぁ。
14. 冒頭のクダラナイ会話の場面、さしずめ「さてこれら登場人物の中 .. >(続きを読む)[良:1票]
14. 冒頭のクダラナイ会話の場面、さしずめ「さてこれら登場人物の中に、本作の監督さんがいます、さて誰でしょう」ってな感じですが、この中の誰が主役で誰が脇役なのか、がポイントだったりします。主役と思った人物が退場して脇役と思った人物が幅をきかせたり、時間を自由に行き来することで脇役を中心に持ってきてみたり。そのコンセプトを明確なセクション分けで見せつけた『パルプ・フィクション』よりも、行き当たりばったり風の(実際は勿論計算ずくだろうけど)本作の方が、その点、さらにスリリングです。まず、やってきたのは、H・カイテルとS・ブシェミ、あと瀕死の男、約一名。H・カイテルとS・ブシェミのやりとりが軽妙につづられ、やがて二人は互いに銃を突きつけ合い、ああ次のショットでカメラが引くだろうと思った瞬間、やっぱりカメラがスッと引いて二人の姿をとらえるのだけど、それにとどまらずカメラはさらに引いて、そこにやってきたM・マドセンの姿をとらえる、という趣向。主役が脇役、脇役が主役、映画の中心がどこにあるのかを我々に掴ませず、それでもちゃんとある一点に収束していく。その無類の面白さ。[良:1票]
15. <ネタバレ>面白い、面白いです。とにかく構成が見事で、「この中に裏切り者 .. >(続きを読む)[良:1票]
15. <ネタバレ>面白い、面白いです。とにかく構成が見事で、「この中に裏切り者がいる!」という、内容によっては致命的なネタバレなんじゃないのかと思う煽り文句でさえ置き去りに、面白いと思える作品でした。ただし、ラストシーンが腑に落ちないというか、深く見せてそうでもないというか、何度か見直してあ~そういうことか、と納得する必要があるかというか・・・その一点だけが惜しい。ラストシーンまでは完璧なだけに、例えば主張としては「結局合理的な奴が得をする」「立場を超えた友情の熱さ」とか色々描けた気がするが、実際はオール無視。では何が主張なのかと言われると・・・う~んやはりもう1回見ないといけないようです。
マフィア物は苦手ですが、それは違法者集団がドヤ顔でカッコつけて問答無用の犯罪を犯しっちゃってるからであって、本作の場合は登場人物のキャラクターがかなり立っているために、全然そんなこと気になりませんでした。下ネタ多めで冒頭はガッカリ感が漂いますが、キャラクターを知った上で見るとまた一味違う。それにそもそも、下ネタなんか意に介さないような面白さがある。
「パルプ・フィクション」は私の肌に合わなかったので、初期作品にもあまり期待していなかった。それだけにこの面白さに衝撃でした。「キル・ビル」「ザ・ロック」といい、タランティーノ監督の作品はそれぞれ「単発」として観るのが良さそうですね。[良:1票]
16. 撮り方とか雑談のシーンなど独特。ラストの緊張感はとても印象的 .. >(続きを読む)
16. 撮り方とか雑談のシーンなど独特。ラストの緊張感はとても印象的だけど、何度も観たい感じではないかな。
17. 久しぶりに観ましたが良いですねぇ。カッコいい。チョイ悪(どこ .. >(続きを読む)[良:1票]
17. 久しぶりに観ましたが良いですねぇ。カッコいい。チョイ悪(どころじゃないんだけど)なおっさんたちがあーだこーだ喋り続けるのがクールに見えて仕方のない不思議な映画。宝石店強盗を数日後に控えた男4人が車の中で「あのドラマに出てる女優誰だっけ?」みたいなことをべちゃくちゃ喋るシーンとか大好きです。あいつらに憧れるわー。この映画観ているだけで自分もカッコよくなってる気がしてしまう。映画が終わり、現実に引き戻され、実際の自分のダサさを思い出しても、「この映画が好きな俺はカッコいい」というこれっぽっちもカッコよくないことを考えながら、満足します。暴力的だけど、どこか洒落ている、皆の隠れ家的な一本です。[良:1票]
18. <ネタバレ>この緊張感あふれるカッコいい雰囲気を映画に出来る、やはりタラ .. >(続きを読む)
18. <ネタバレ>この緊張感あふれるカッコいい雰囲気を映画に出来る、やはりタランティーノは別格なんだなと感じました。役者陣の演技も素晴らしかったです。特にブロンドの潔白を語るエディの演技は圧巻です。
19. <ネタバレ>テクテク、ぞろぞろと歩く姿をこんなにクールに撮れるなんて。タ .. >(続きを読む)[良:1票]
19. <ネタバレ>テクテク、ぞろぞろと歩く姿をこんなにクールに撮れるなんて。タランティーノの才覚ここに極まってます。音楽もホントいい仕事しています。その先陣切って、クールなのはピンクことスティーブ・ブシェミ。まさに言葉では言い表せないカッコよさ‥。クールで渋くて知性もありそうで。声も良し。立ち振る舞いも愛しい。ちなみにサンジは彼がモデルです。男も惚れる男です。
とりあえず、見知らぬ人達が結託するには誰か敵を作るのが一番です。それは警察であったり黒人であったり馬鹿な女であったり。悪口言い合って擬似コミュニティーを作り上げる。手口はいじめや戦争と一緒です。そして軽妙なジョーク調な語り口で喋れば最高です。コミュ力は大事です。そんな中でひょんなことから生まれた不思議な関係。仁義と呼ぼうか、ゲイと呼ぼうか。ここら辺に男のロマンとなるものを推し量れるかで評価は分かれると思います。個々の主観的な心理描写が一切描かれないのも今作に深みを与えます。[良:1票]
20. パルプフィクションのきっかけになった映画といえば納得です。全 .. >(続きを読む)
20. パルプフィクションのきっかけになった映画といえば納得です。全体的にもスタイリッシュでクールさと渋さが同居しています。なかなかの通好みな映画。。銀行強盗の映画なのに銀行強盗のシーンを全カットしている監督のセンスも恐ろしく洗練されています。ただしです、、
やたらと長いマドンナの与太話や意味不明としかいいようがないMr.ブロンド/ヴィック(マイケル・マドセン)とナイスガイ・エディ/エディ・カボット(クリストファー・ペン)らがじゃれ合うシーン、Mr.オレンジ/フレディ(ティム・ロス)がしきりに繰り返す屋上での練習シーンなどなど、「要らないでしょソレ?」といったシーンも結構多いです。おかげで短い映画(100分)なのにやたらと長く感じてしまいました。
個人的には上記の不要であろうシーンをカットして90分にシェイプしても良かったのではないかなと感じます。154分のパルプフィクションは長さを全く感じさせなかったことを考えると、、やはり本作は冗長だったといわざる得ないでしょうか。でも三人でトランクを開けるシーンや、Mrブロンドがカミソリを持って踊るシーン、Mrピンク(スティーヴ・ブシェミ)やMrホワイト(ハーヴェイ・カイテル)らが銃を乱射して逃走するシーンなど、激シブなシーンも多かったりもします。意外と評価が難しい、いや、評価が分かれそうな作品です。