僕はマキノ雅弘って明朗快活で爽やかな活劇が得意な、ある種職人 .. >(続きを読む)[良:2票]
僕はマキノ雅弘って明朗快活で爽やかな活劇が得意な、ある種職人的な監督さんだと思っていたのだけれど、やっぱそれだけの人じゃなかったんだ、とこの作品を観ながら思った。上手く説明できないけれど、どこか過激で異様な(勿論良い意味で)要素が時々見え隠れして、それがとてもスリリングなのだ。これはもう、「映画的魔法」としか言えなくて「そうか、マキノの“マ”はマジシャンの“マ”だったんだな」とか思いながら酔いしれるしかないやね。とにかく中村錦之助演じる弥太郎と丘さとみのヒロインの美しさ(お祭りで二人が踊るシーンの美しさはある意味ミュージカルですわ)やら、何やら暗示的な「ひょっとこ」と「おかめ」のお面の異様さやら、何だか分からないけれど盛り上がってしまう、この説明不能な魅力。参りました。あ、そうそう、この映画「お米を研ぐ錦ちゃん」が見られるよ。だからどうしたと言われても困るけど。[良:2票]