映画『積木くずし』の口コミ・レビュー

積木くずし

[ツミキクズシ]
1983年上映時間:111分
平均点:4.33 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
公開開始日(1983-11-03)
ドラマ青春もの実話もの小説の映画化
新規登録(2003-10-13)【_】さん
タイトル情報更新(2025-06-23)【Olias】さん
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監督斎藤光正
キャスト渡辺典子【女優】(女優)穂波由布子
藤田まこと(男優)穂波高介
いしだあゆみ(女優)穂波美知江
林隆三(男優)竹田潔
二宮さよ子(女優)よしこ
風見章子(女優)たか子
弓恵子(女優)由美
高原駿雄(男優)K町中校長
菅貫太郎(男優)須川
和崎俊哉(男優)A坂中校長
大林丈史(男優)佐伯
井上昭文(男優)河野
勝部演之(男優)渋谷署警部補
原作穂積隆信「積木くずし」
脚本新藤兼人
音楽羽田健太郎
作詞穂積隆信「積木くずし」
作曲五輪真弓「積木くずし」
主題歌島倉千代子「積木くずし」
配給東宝
照明大西美津男
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💬口コミ一覧

6.ネタバレ 描き方やパンチ音の派手さに時代を感じさせますねぇ。そして時代を感じさせるのは内容的にもそうで、
主人公の女の子は明らかにシンナー中毒と化してる。なのに完全に家庭で問題を解決するよう周辺が務めてるのに違和感があります。
単なる反抗期ならまだしも、シンナー中毒になってるのなら家庭の事案を超えてると思うけどなぁ。
本作では非行の原因はそれほどはっきりとは明示されてなく、父親が浮気してたからというようなシーンも
あるにはあるけどそれでいちいち非行になってたら日本中の子供がグレ者になってしまいすよ。
実際のところ、非行になったり不登校になったりすることに明確な理由なんてないことの方が多いんです。
個人的には、豊かになったこと、人々が都市に住むようになったこと、の2つの原因があると思っていて、
昔の子供というのは労働力でしたから、そもそもグレたり引きこもったりしてる暇なんて無かった。
そして全国津々浦々インフラが整備されて、みんな都市に住むようになった。農村に住んでいた頃は、
何かあっても狐や狸の仕業にすればいい大らかな世界であったが、都市というのは全て人間によって作られた環境ですから、
完全にコントロール出来なきゃならない、出来ないものには責任が生じるという思考になっていく。
今は、あいつが悪いこいつが悪い、あれの責任だこれの責任だのオンパレードじゃないですか。
非行や不登校の責任追及をする前に、そういう世知辛い世の中に子供たちが嫌気をさしてるんじゃないのって思います。
児童虐待が増えるのもその関係で、子供というのは自然に近しい存在ですから本来コントロールなんて効かないものです。
でも全てをコントロールする都市で育った現代人は、融通が効かない存在に対する対処がわからない。だから虐待してしまう。
本作の時代、70年代から80年代にかけて、日本が豊かになりみんな都市に住むようになって非行だらけと不登校が増え出したのは
そういうことなんだと思ってます。駄文長くなりましたが家族三人の演技はとても真に迫るものがあって良かったです。
あろえりーなさん [インターネット(邦画)] 6点(2025-06-20 11:24:36)《新規》
5.ここに描かれているドラマは、決して人ごとではない。どこの家庭にだって起こりうることだと思う。「うちの子に限って」という無関心さは許されないし、「学校が悪い」「家庭が悪い」と責任を押しつけ合っても何も解決しない。本当に身につまされる映画である。
私はこの映画が上映された頃、すでに教職についており、不登校や非行問題にも直面していた。ここまでひどい経験はないが、それでもこれに似通ったケースはいくらもあった。
映画の中盤で両親が少年相談室を訪れるが、最初のことばは「いじりすぎましたね」だった。ここまでこじれると荒療治をするほかないのである。竹田さんから両親に5~6つの約束事が提示されるが、これが大変重要だ。おそらく専門家を通して語られたことばだろうが、意味をしっかり受け止めなければならないだろう。
映画としての評価が低いのにびっくりするが、わたしはあまりのすごさに震えが止まらなかった記憶がある。
家庭崩壊の恐ろしさを見事に描いた映画であり、教育関係者はもちろん、子を持つ親は一度は見るべきだろうと思う。そして考えるべきである。
ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 8点(2011-09-25 21:39:10)
4.まるでホラー映画で、娘になんかヘンなものが取り憑いて、それを親が祓う、みたいな展開は「根本的なところで間違ってるんじゃないの?この親にしても、この映画の脚本家にしても、娘を人間として理解しようとする姿勢はないんじゃないの?」って思いました。不良や家庭内暴力は、本来の娘の姿じゃなくて、邪悪な作用によって変容したモノ、というスタンスじゃ、理解なんて生まれるワケはなくって、それも含めてあんたの娘なんだよ、って言いたかった感じ。テレビシリーズ以上に商業主義の興味本位優先で作られていて、悪趣味以外の何物でもなくて、寄ってたかって食い物にされちゃったんだなぁ、と。本当に悪魔が棲み憑いているのは、誰なのかな?
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 1点(2003-12-11 22:48:00)
3.テレビ版の方がいい。まあ劇場作としていろいろ制約もあるだろうし。
ロカホリさん 4点(2003-10-31 01:29:42)
2.私も当時中学生くらいでしたが、本、ドラマ、映画、正直こんなことしたら娘余計にグレちゃうよって思いました。将来こんな結末になることは見えていた気がします。
亜流派 十五郎さん 2点(2003-10-30 11:34:53)
1.原作は穂積隆信著の同名ノンフィクション・ベストセラー作品。不良少女になった娘を更正させようと両親の葛藤を描いた内容(原作)は、当時、空前の社会現象にまでなった。当時の時代背景も加わって、中学生だったウブな自分には、家庭内暴力の描写は凄まじくリアルで本当に恐かったです。だが、のちに番組で父親の言動なりを見ると違和感を感じてならない。「(ああなってしまったのは)…全て自分の責任だ」と言う前に、何故「お前が悪い!」と言えないのか…わかりません。娘が悪い訳じゃない、と言っておきながら、原作本ではウチの娘はこんな事やってたんですよォ…ヒドイ娘なんです、皆さん見て下さい…と言っているようなもの。これじゃ無言の虐待ですよねぇ。映画(原作)とは違い、本当の生活上で父親は彼女に何も言わなかったそうで、耐えて耐えて我慢…まるでその恨みを晴らすようにこの作品を書いたのでは…と思えてしまう。不良少女・穂波由布子のモデルになった故・穂積由香里さんご本人が言うように、確かにグレるなんてハンパな行為では無いが、何故娘がそうなったのか…、また彼女の内面的な心情までは実質描き切れていない。言っては悪いが、これは一概に彼女が悪いのでは無く父親…アンタにも原因があるだろう! 愛していると同時にだから憎い…、要するに父娘の愛憎劇なのでしょうねぇ。…にしても、演じた渡辺典子や穂積由香里さんには申し訳無いが、シャレにならない程恐かったです…。大体、娘を本当に愛しているのなら、そんなマイナスイメージになる本など書くべきでは無い!! ある意味色々な事を考えさせられた作品…と言う意味で点数を付けたいが、やっぱりダメ…(苦)。どうしてもこの作品への拒否反応と嫌悪感が出てしまう…。5点が限界。
_さん 5点(2003-10-14 23:20:08)
👍 1
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 4.33点
000.00%
1116.67%
2116.67%
300.00%
4116.67%
5116.67%
6116.67%
700.00%
8116.67%
900.00%
1000.00%

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