J・トラボルタは悪役がすっかり板について貫禄十分だが、もはや .. >(続きを読む)
J・トラボルタは悪役がすっかり板について貫禄十分だが、もはや普通の役など出来なくなってしまうのでは・・・・と要らぬ心配を他所に、映画は彼のどアップから始まり、度肝を抜くシーンの連続で快調に飛ばしていく。あらかじめあらゆる思考(行動)パターンを想定した上で、その計算され尽くした計画をそのまま実行に移すという設定は、D・フィンチャーの「ゲーム」をやはり連想してしまうし、また、多くの犯罪映画を見慣れている我々観客に対する挑戦のようでもある。常にエポックメーキングなアクション映画をプロデュースし続けているJ・シルバーの真骨頂とでも言える作品で、これぞまさにプロデューサーの映画だと言える。