長編デビュー作の『ドアをノックするのは誰?』と舞台、設定、音 .. >(続きを読む)
長編デビュー作の『ドアをノックするのは誰?』と舞台、設定、音楽の絡ませ方など似通った点が多いが、こちらのほうが断然完成度が高い。監督の育ったニューヨーク・リトルイタリーの町そのものとそこで繰り広げられるあれこれが生々しく描写されつつも、絶妙に挿入される音楽がスタイリッシュな映画へと押し上げる。そのうえ、スコセッシの宗教観をもろにのっけて独特な仕上がりになっている。なってはいるが、この宗教観がストーリー上に出すぎているわりに画面上では実はあまり出ていなかったりもしてちょいと残念。