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<ネタバレ>「事実のまま記憶したくない」と主人公がまず教えてくれます。つまり歪曲した主人公の記憶を我々は見ているのです。P・アークエットの二役も同一人物であることは、4人が写った写真が刑事が見たときは3人になっていることからも明白。妻の行動に疑心暗鬼になった主人公が妻を殺し自ら記憶の書き換えをしたのか?ピートはおそらく主人公のもうひとりの人格。つまり多重人格者。ピートに家族がいることから、ピートが元の人格なのかもしれません。ともあれ現実と妄想の境界線が無いので(当然主人公にとってもそんなものは無い)理解しずらいものになってます。精神に異常をきたした者から見た映像なので理解できなくて当たり前なのかもしれません。音楽が妄想の世界にミスマッチな現代的な音楽で、ストーリーもサスペンスタッチなので余計に騙されやすいつくりと言えます。反面、わからずとも楽しめる空気は十分あると思います。[良:1票]