いきなり娘の発作の際の説明台詞にうんざりさせられたものの、一 .. >(続きを読む)
いきなり娘の発作の際の説明台詞にうんざりさせられたものの、一貫して男の美学に拘ったマイケル・マン節はそれだけでぐいぐいと引きつけるものがあった。損得を超えたところにあるジャーナリストとしての信念を最後まで貫き通す男と人々のための研究という信念をタバコ会社の解雇をきっかけに蘇らせる男。実際の話とはかなり違うようだが、二人の男をとことん戦士と化すための脚色であり、ノンフィクションをうまくフィクションに昇華させた好例だと言える。惜しむらくは長いこと。そしてその長さゆえにあっちこっちと点在するアル・パチーノがいったいどこにいるのかが判りづらいこと。やたらと移動させないほうが時間も短縮できてスッキリすると思うのですが。