<ネタバレ>無駄な台詞を極力削った静謐な雰囲気が心地よい。短時間の回想が .. >(続きを読む)
<ネタバレ>無駄な台詞を極力削った静謐な雰囲気が心地よい。短時間の回想が持つ切れ味や、そこから導き出される主人公の逃避行への決意の固まりの描写も見事。子役の演技もかなりのレベル(虐待のシーンなんて、演技が前提であっても、あの年の子には普通は精神的に辛いのでは)。主題歌の「傘がない」のカバーも出色の出来。と、見ているときは良い点ばかりが目につくのですが、それでも食い足りない印象が残るのは、「旅に出るまで」の描写の丁寧さに比べ、そこから後がテンションが下がっているからでしょうね。刑事が街中で追いかけてくるシーンなんて、「止めてくれ~」と叫びそうになりました。