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<ネタバレ>とにかく、主人公の脳天気なノーガードぶり(自分の安全だけではない)が、見ていて終始苛々させる。そもそも主人公がいかにも中立みたいな感じで段取りし、もっともらしく行われる「条約締結」って、初期アメリカ政府が各地で展開した常套手段であって(後で破られることが前提であることはいうまでもない)、主人公がやってることは、その片棒を担いでいるだけです。また、アパッチの娘とあっさり結びつきますが、そのためには超えなければならない文化的慣習や意識が山ほどあるはずで、その辺にまったく無自覚なこの作品の描写は、植民地主義まる出しと言っても過言ではありません。私がこの作品で唯一まともだと思ったのは、白人のウソを見抜いてあくまでも民族を守ろうとしたジェロニモだけでした。