<ネタバレ>全体の作り方が何とも大らかなのですが、そこが良い。アンナと王 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>全体の作り方が何とも大らかなのですが、そこが良い。アンナと王様はあちこちでぶつかりそうになるのですが、そのたびに、「まあとりあえずいいか」で互いに何となくその場は収まってしまう。いきなり相手の首を取るようなことはしない。ビルマの美女とその彼のエピソードも、最後の処理はものすごく適当。一方で、劇中劇のシャム版「アンクル・トム」は、一部抜粋とかもったいないことはせず、フルで披露(これはこれで出来が良いんだ)。クライマックスのシャル・ウィ・ダンスも、よく考えると何でここで2人が仲良く踊り出すのかさっぱり分からないんだけど、そんなことを押し流すほどのパワーとインパクトがある。あれこれ深く考えずに初期衝動を完結させたことが大きくプラスに働いた作品です。