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<ネタバレ>前に見たときは、平坦な内容であまり面白くないと思っていたのですが、改めて見てみると、何とも味わい深い作品ではないの。最初の方の「見回り」に始まる一夜なんかは、一晩の出来事を30分以上かけて描いている。これに象徴される、一つ一つのシーンの丁寧な積み重ね。前提境界条件を「ネイサンが駅馬車を封鎖した」の一言で片付けてしまう潔さ、敵の背景の説明ほとんどなしという大胆さ、留置場のジョーをほとんど画面に出さないという上品さも良い。その上で、ヒロインの美女が必然性もなく何シーンも登場するサービス精神もよし。●さらに再見して気づいたのですが、その一夜の次の日は、朝起きてから夜までで30分以上、その次の日も1日の出来事で30分以上。作品の舞台は、一本のストリートの端から端までとその両側の建物、というくらいの狭さ。これだけの範囲内でもこれほど奥の深い1本が作れる、という意味で、今日でも見本にしなければならない作品です。