なーにが「ヨシワラ」だよ(それとも「ヨシヴァラ」とでも読むの .. >(続きを読む)
なーにが「ヨシワラ」だよ(それとも「ヨシヴァラ」とでも読むのか?)とは思っちゃうんですけどね。
しかしまあ古典的名作、ですから。
という以前に、凄いんです、モーレツなんです。エゲツない。
全編、物語というよりも、舞踏。
超現実的な舞台で、超現実的なパントマイムが、整然と繰り広げられる。
その整然とした秩序が、後半、混沌の世界と化していく、その様は、まさに壮大なる崩壊。
例えば交響曲なんかの世界で、「闘争から勝利へ」とか「混沌から浄化へ」なんて言ってきたわけだけど、そういう世界観では表現できなかったものが、ここにある。そういう世界観が茶番となってしまう、如何ともしがたい時代がやってきた、ということでもあるんだろうけど。
革命児ベートーヴェンにも出来なかった世界。マーラーは薄々ヤバいと思ってたんだろうけど、でもここまではやらなかった。
いうなれば、崩壊こそが浄化。いやはや。