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<ネタバレ>ロバート・デ・ニーロ演じる主人公は凄腕の金庫破り、その手口は鮮やかなんだか何なんだかよくわからなくって、むしろクライマックスの「笏」を盗み出そうとする場面なんか、そこまでする必要が本当にあるのか?という込み入った手口。もちろん、それが面白い。緊張する場面ではBGMを使わず、効果音を響かせて緊張感を増し、いよいよ危機が迫るとBGMでスピードアップする。なかなか盛り上がりますな。デ・ニーロはまるでスポーツを楽しむかのように着々と金庫破りを進め、またその一方では恋人と結婚してジャズクラブ経営をしたいなどという、平凡だけど味のある願望を持っている面もある、要するに彼はいいヤツ。エドワード・ノートンはと言えば、障がい者になりすまし、イイ人過ぎる職場のオジサンをだます、要するに悪いヤツ、という訳ですな。そして好感の持てるヤツが、最後に笑う。わかりやすくてイイ話です。しかし、一番好感が持てないのは、やっぱりどうみても、カリスマですと顔に書いて登場しているけれど実際には何のオーラも出していない、あの爺さん、すなわちマーロン・ブランドなんですよねえ。まあ、彼の出演は、「ダブルゴッドファーザーの記念写真」という意外には何もないと思われるのですね。[良:2票]