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<ネタバレ>史上最低の映画監督と呼ばれるエドウッド。だけど彼のことをバカにできる映画関係者ってどれほどいるだろうか。・・・結講いるか(笑)。しかししかし、劇中で描かれる彼の苦悩は映画監督たち共通の悩みなんだろうなと思います。オーソン・ウェルズも全く同じようなことで頭を抱えているし。その後の彼の作品が振るわなかったのも皮肉だなあと思います。あと面白かったのは、監督とスタッフとの絶妙な温度差。不遇な環境のなかで絆をドラマチックに深めるわけでもなく、対立するわけでもなく。監督が勢いづいて「さあ撮影再開だ!」と言っても、反応が「エ、よっこらしょ」ってなノリで素晴らしいです。ちなみに、ティムバートンの映画ってなんとくテンポが悪いなあと思うことがよくあります(バットマンとかはとくに)。元々絵を描く分野の出身だからでしょうか。しかし、そのティムバートンのテンポが、この作品では上手く作用しているような気がしました。人物間に漂う気まずい空気が絶妙でした。クライマックスになんとなく感動的な音楽が流れることで、なんとなく感動しちゃうのも、この映画らしくて逆にいいですね。[良:1票]