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殺人事件をすべてショーとして商品化するマスコミ、消費する大衆、法廷をショー化する弁護士。そして、ショービジネスで輝くという欲望だけに忠実なロキシーとヴェルマ。ミュージカルが「すべてはショーのために」感を盛り上げていて、シカゴという街がどこまでもシニカルに描かれる。そこに隠し味のようにまろやかさをあたえているのがアンディじゃなかった、エイモスだ。彼だけがショービジネスとは無縁の存在。法廷を去るペーソス感あふれる姿は、セロファンどころではない。私には最も残像感あるシーンであった。ミスター・セロファンに幸あれ。[良:2票]