<ネタバレ><原作未読・映画版のみの評価>
歌野晶午氏の原作とし .. >(続きを読む)
<ネタバレ><原作未読・映画版のみの評価>
歌野晶午氏の原作としては凡庸な印象。全体的にまとまっているものの、ストーリー展開がオーソドックス過ぎて物足りない。狂言誘拐とくれば、ミステリーとしてこの手の「ドンデン返し」はある意味で当然の展開とも言えてしまうワケで、真犯人や動機も普通に予想の範囲内。新本格系作家の作品としてなら、もう一歩、意外性が欲しいところ。
終わり際もダラダラとしているし、相手の女性が最後に自殺するのもイマイチ意味不明。そんな事をする位なら、どうしてわざと水道工事を口実に便利屋を呼ぶ必要があるのかな?罪悪感から来る破滅願望と呼ぶには計画が周到過ぎるし…、うーむ。イマイチ。