7.世の中の仕組みというか、嫌なところが”これでもか!”というほど良く出ていた。 個人の欲や名誉、権利、体面などにより、いかに人間が愚かな選択をしているか。 これはここだけの問題だけでなく、常にどこにでもある問題なのだろうが、被害を被っている一般の人間にはたまらない問題。 とても考えさせられる作品。 【みーち】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-13 22:55:28) |
6.ネタバレ 医学に進む人にはぜひ見てもらいたい。政治的思惑、人間のエゴ、金、名声といったものに振り回され、肝心の病人は置き去りになっている。エイズの蔓延はまさに今後への教訓として語り伝えねばならない、ということで甘めの10点。 【追記】やっぱり10点は甘かったと思ったので9点。 【追記2】面白味、という意味では弱いので8点 【θ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-19 09:48:50) |
5.ネタバレ 前兆のある村で起こった伝染病はエイズとは全く関係はないものの、
それからの演出にメッセージとして問いかけてくる重要な映像。
テレビ映画でドキュメンタリーのような作りでありながら、
人物描写もよくできておりこの種のシリアス作品としては珍しく、
何回も観られる映画であると思った。
中半に出てきたあるシーンはその冒頭での伝染病で死体を焼かれるシーンとだぶる。
軍病院でのエイズ患者の言葉「焼けばいいのか」その病室の窓から広がる、
広大な墓地はぞっとするようでなんともいえない哀しい場面である。
まだエイズという用語も発表されずそれが何か何が原因かもわからない、
1981年代から年を追い最初は10人ほどの感染者、
そして100人単位10000人単位と膨らんでゆく現実。
主人公の博士マシュー・モディーンに与えられたのは政府からのお金も下りない、
顕微鏡も買えない狭い研究室と医療チーム・・
シリアスになりがちな本題を冷静にそして誠実にまとめてゆく演出。
こういう映画がたとえ未公開作品としてももっと評価されてもいいのではないか。
出番が少ないながらも存在感が光っていたリチャード・ギア・・
医療歴史ドラマなのだがノンフィクションであり、
ラストには実際に他界した著名なミュージシャンなどが映像で出演し、
ようやくこの不可解な病気が認知されるまでの間がなんだったのかと空しくなる。
同性愛が原因と予想されそれが血液からの感染からという途方もない原因に及ぶまで、
政府は病名の発表も認めない・・
ウィルスを発見し確信をもったチームは、
その情報を横取りされ別の博士の名誉となる。
選挙のための感染者救済、政府の血液銀行・・
色々な損得勘定が解明に投資をしない。
表面だけの知識もわかりやすく観られるうえに、
裏の人間ドラマや国の対応までよくわかる。
ただただ、真面目に誠実に作られた意義のある作品ではないのか。
DVD化をしなければならないのはこういう作品ではないのか。
やはりこういった淡々とした中にもメッセージの強い映画の中では、
マシュー・モディーンは存在感がある。
【アルメイダ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-15 11:19:47) |
4.ベストセラーの原作に忠実でいながら、うまく料理している。ただし、ドナルド・フランシス博士が実際には30代後半ににもかかわらず、20代にしか見えない俳優を起用し、同様にビル・クラウスは30代半ばにもかかわらず50歳代にしかみえない俳優を起用したのが、全くもって解せない。ガエタン・デュガが化学療法でスキンヘッドにしていたのを、ふさふさの髪にしている程度は脚色として許されると思うが…。さらに、この邦題は、何が言いたいのだろう?いつが「運命の瞬間」なの? 【みんな嫌い】さん 6点(2005-01-05 14:51:25) |
3.この作品は観るべきか観らざるべきかと問われたら観るべきであり観なければならないと思います。みんなのシネマレビューというサイトは映画を評価するところなので”映画”という枠をとっぱらってみて一つのメディアとして観るならばここの平均点ベストランキングのベスト10のどの作品より観る意義と価値があると思います。この作品は国の政策として年に何回かは定期的にゴールデンタイムで流すべき義務があると思う。エイズと言う病気は決して遠い存在では無くなった今だからこそ絶対に観るべきだろうと思う。とにかく丁寧に分かり易く作られているので必ず観て欲しい。 【tetsu78】さん 8点(2004-07-03 17:07:32) |
2.ウイルスが生まれたのは仕方ないとしても、感染がここまで広がってしまったのは人災と言えそうだ。人間のエゴが解明を遅らせてしまったのか・・・。私達は専門家の言うことを信じるしかないのだから、この先又恐ろしい病気が発生した時にはもう繰り返さないで欲しいと願うばかりだ。 【桃子】さん 8点(2004-06-16 15:33:02) |
1.AIDSが初報された1981年から、感染が広がった87年までを克明に記録したランディ・シルツのベストセラーの映画化。AIDSの解明が何故遅れたか。アメリカ医師グループの葛藤と焦燥、苦悩。そして、この間に何人の患者が死んでいったか。重い重いテーマに正面から取り組んだ秀作。いい俳優が揃って出演していて、見ごたえあり。AIDSに関心ある人もない人も見るといいと思う。 【ぶんばぐん】さん 9点(2001-07-17 10:00:50) |