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ゴースト、義体化・・・・・。我々の主体性はどうあるべきなのか?
この問題は本作の一貫した主題である。
主体性を危うくするテクノロジーに警鐘を鳴らすのが良いのか、
それともテクノロジーそれ自体を肯定しようとする能動性が必要なのか?
つまり草薙素子のように自らの主体性を問い続けることが重要なのか、
はたまたその後の展開においてなされるように、
自らの主体性を集団性(ネット)の海に同化させることが重要なのか?
構想可能な近未来、現在の延長線上にあるそう遠くない将来で巻き起こる主体性の問題は
すでに現在において問題となっており、相通ずるものである。
時代を経るごとに希薄となっている私達の主体性への新たな問題提起。
映画の核はまさにそこにあり、主体性の問題と切り離して、
つまり単なるSFとして、全くの別世界の次元として鑑賞することや
安易なエンタテイメント性を追求することはナンセンスである。