<ネタバレ>Yevgeny Leonov(エフゲニー・レオーノフ)という .. >(続きを読む)
<ネタバレ>Yevgeny Leonov(エフゲニー・レオーノフ)というコロコロ太った役者さんが主人公の隣人役で出て来るのですが、能天気であっけらかんとした、いかにもロシア人のおじさんという感じで気持ちが和みます。彼がウォッカの瓶を持ってきて三人でキューッと飲み干すシーンがありますが、あのシーンがリアルで大好きです。一本のヴォッカをテーブルの真ん中におき、グラスについだら黒パンかピクルスをつまみにキュっと一気に開けてしまう。あれで三人が仲良くなり、キノコ狩りに出かけるシーンがロシアそのものでした。ロクに守れもしない約束を次々と交わし、結局自滅していく主人公の姿が悲しくも愛らしく描かれるロシアのシニカルなコメディー。人間なんだかんだあるけれども、結局は日々騒々しくも人生を楽しんで生きていける幸せ、これを噛みしめようという気持ちにさせてくれます。