<ネタバレ>DVDについてたケビン・ベーコンとティム・ロビンスの解説で言 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>DVDについてたケビン・ベーコンとティム・ロビンスの解説で言ってました。「観てる人によっていろんな考え方を与えるのが理想の映画だ」と。
確かにそういう意味ではこの映画は成功かもしれない。事実、実際に劇中で役を演じているケビン・ベーコンとティム・ロビンスの2人でさえ最後にショーン(=ケビン・ベーコン)がジミー(=ショーン・ペン)に銃を突きつけるジェスチャーをした意味の解釈は違っている。
その解説の中でも言ってたけど、そうあるためには映画は深くあいまいでないといけない。
でもこの映画はあいまいすぎやしないだろうか…。結局最初に少年デイブを連れ去ったおっさん2人は何者?いやヘンリーとか言われても。いやヴァンパイアとか言われても。いや狼男とか言われても。わかるかい。まあなにげに性的虐待でも受けたのかと解釈せざるを得なかった。
あと、そんなタイトルに持ってくるほど「ミスティック・リバー」は重要だったのだろうか?原作読まないとそのへんはわからないんだろうか。だとしたら映画としては終わっている。映画というツール一つで観客を納得させられないなら映画化する意味がない。
どうもこの映画はクリント・イーストウッドが頑張ってスティーブン・キングを真似たというような印象が頭から離れない。さもキング作のようなミステリー・サスペンスの匂いがプンプン。
だからだろうか。どうしてもこの映画は楽しめなかった。犯人探しみたいなストーリー展開だけならもっと面白い構想のある映画を知ってるし、映画のわりに現実味がありすぎて(←逆にそれが良かったって人もいるだろうが)特に感動も興奮もなかった。担当の刑事2人ともテープを最後まで聞き忘れてるとかマジ現実的すぎていやんなる。最後に技術的な面ですが、最初に出てきた少年時代のデイブ、ショーン、ジミー役をしてた子役ですが、演技ヘタすぎ。謎のおっさん2人におびえてるというよりあれでは「なんだよおっさん」って睨みつけてるようにしか見えない。豪華キャストに力を注ぎすぎ。
「観てる人に色んな考え方を…」ということですがオレの考えはこうです。