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この作品は何度も観たが、浸るどころか何も感じる事が出来無かった。 かといって決して駄作ではない。 とても美しく威風堂々とした存在感のある超大作だとは思う。 しかし登場人物たちの「熱」や「鼓動」の根本が、すっぽりと抜け落ちてしまっている。 その手触りを探ろうと乗り出してみても、静電気の帯びたブラウン管にコツンと突き当たってしまう。 全てが画面の向こう側の出来事のようにしか感じられないのだ。 確かにロケーションやCG技術は素晴らしいが、美しい額を見ながら高価な絵の具をしゃぶらされている様な変な感覚もある。 原作、脚本、演出、編集、役者、そして私、のどれに原因があるのか判らないが、観終わって内容とは別に、おいてきぼりの空しさがこみ上げて来たのは確かだ。 「二つの塔」のレビューで「名作と思わせるカン違い光線が出ている」と書いている方が居たが、その意見には「なるほど」と思った。 1,2と観たので3も観るつもりだが、どうかホントの意味で「血沸き肉踊る」最終章であることを切に期待している。[良:1票]