エンディングにつきるのではないでしょうか。
劇場で観たので .. >(続きを読む)
エンディングにつきるのではないでしょうか。
劇場で観たのですが、確かビートルズのビコーズのカバーが
流れていたと思う。
なんて神々しいラストなんだろうか、
この男の人生はこんなに高貴なものかと。
高貴で特別なのです。周りからどう見ようと、その人にとっては。
変態おやじとさえ思えるスペイシーの好演も、
さらに変態(本当の)精神異常者によって、
笑ってしまうしかない展開になる。
アメリカの夢の裏側。体裁だけの贅沢。家族という名前だけの集団。
実に腹立たしくもそれでいて暗くないコメディにしている。
内容が笑えないリアリティがあり暗いのに、
演出と俳優がうまいのか逆に、笑えてしまうのが怖い。
人事のように見ながらも、人事に思えない。
それは監督がイギリス人であるのも客観的に見える原因かも。
ただ内容が内容なだけに、アカデミー総ナメというのはどうなんだろう。
日常の崩壊をコメディにしてシニカルに仕上げたのが受けたのか。
この作品はよいのだが、大笑いし認めてしまうアカデミーって・・
でもでもよく考えるとこの作品でよかったのかもね。
第72回アカデミー賞で、作品、監督、脚本、主演男優、
撮影の主要5部門を受賞!
空を舞う白いビニール袋、赤いバラ、本当に見事な演出です。
そしてアネット・ベニングの髪型が粋でした。
スペイシーが恋する少女よりベニングです。
この映画は「ガープの世界」のオマージュです。
向こうはまとまりがイマイチで起伏がありすぎた。
両方見比べるのもまた面白いと思います。