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<ネタバレ>人が死にすぎだったり死ななさすぎだったりリアリズムに欠ける辺りは脚本が弱いのか、張り詰めた緊張感は前作に及ばない。
前作とリンクするところ、しないところのさじ加減は好みが分かれるのではないだろうか。
例えば明神については、まさか荻原のゾンビ!?とか思わせるような演出は微妙に感じたし、麻美の出自に至っては禁じ手だよ。私は胸が締め付けられた。まあ、前作のファンにそう感じさせるのが監督の狙いなのかもしれないけれど。
一方で、前作で彼が骨壺を持っているのが謎だったんだけど、20年ぶりにさりげなくその説明がされていたのはうまいなと思いました。あの人が映り込んだ瞬間には思わず声を上げちゃったよ。エンドロールも感慨深い。
前作と比べてしまえば残念な部分も多かったけれど、単体でみればこんなに痛く美しく切ない日本映画はそう多くない。
やっぱりすごいですよ、この監督は。役者さんもみんなすばらしかったです。
映画館で極上のエンターテイメントを楽しませてもらえました。