やっぱり単なるテレビの再編集モノに対して高い評価を下せるほど .. >(続きを読む)
やっぱり単なるテレビの再編集モノに対して高い評価を下せるほど、心は広くないですねぇ。もちろん、編集の仕方によっては名作が生まれる事だってあるのですが、少なくともこの映画はリズムもなくエピソードが羅列されてゆくばかりで、見ている側が気持ちをキャラクターに乗せてゆく余地がありません。絵柄がころころ変わる世界を、まー、そういうモノだ、って納得して見てた当時のアニメファンは心が広かったと言わざるを得ませんわ。第一、ヤマトサウンドって何?単なるモノラルなんですけど、って。ただ、当時のテレビアニメは35ミリで製作されていたので、劇場にかけてもそこそこのクオリティだった分だけ、まだマシでした。その後、ずらずら登場する、16ミリブローアップもの再編集アニメのクオリティに比べれば・・・。一時代を築いたアニメとしての価値、アニメの映画としての価値を切り開いた事は評価できるのですが、その後のアニメ映画全般の事を考えると(マニア相手の閉じた作品作り、スクリーンに映る絵のクオリティを軽視、映画としてキチンと構成されていないなどの状態でも興行としては通用するという前例を作り出してしまった訳で)功罪半ば、ってところですかねぇ。