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結局「幸運な人生も不幸な人生も運命次第」ということを描きたかったのか?
監督の意図が最後までよくわからない作品だった。
実話ではないからリアリティがあまり感じられなかったのも確か。
それから、ここでは敢えてインドとその人々について思うところを書きたい。
たしかにインドのスラム街の雰囲気は出ている。発展して行く活気も、多くの日本人とはかけ離れたインドの人々の情熱も描かれていると思う。
だからといって、この映画に出てくるシーンが日常的だとは思ってほしくない。インド滞在中、観光地で靴が盗まれることも、両目を潰した子供が唄っているのを見たこともなかった。大多数のインドの人々は、おおらか明るく、そこそこ満足げで、とても親切な人が多かった。
日本の都会よりずっと健全な人々が多いと思ったのも事実。この映画の中の「インド」はものすごく特別だ。日本でも概して邦画が世間からかけ離れているように。