<ネタバレ>秘密云々も淡い思い出。あれほど愛した人々や赤い屋根の家を戦争 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>秘密云々も淡い思い出。あれほど愛した人々や赤い屋根の家を戦争でズタズタにされ、なお長い時を経てひとり平成の時代を生きることをタキおばあちゃんは泣いたのだ。平井のご主人が乾いた口調で「つまらないことをするね。」と言っていたのがしみじみ思いだされる。全体的に丁寧に作られた作品で、働き者のタキちゃんが口数少なに家事をする姿一つ一つが愛らしかった。けれど、回想である昭和10年代のシーンのお芝居がみんな昭和初期の名画みたいな台詞回しと身のこなしなのが受け入れ難く、もっと普通の演出でいいんじゃないか?と途中苛立った。まあ思い出だから仕方ないのだろうか。お雑煮食べたい、とんかつじゃなくて。