本作のテーマは「ヒーローの宿命」ということでしょうか。
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本作のテーマは「ヒーローの宿命」ということでしょうか。
ヒーローとして生きるということは、たとえ好きな人を愛したとしても、それは結局、彼女を傷つけることにしかならないというヒーローの宿命を描きたかったのではないか。
しかし、一緒には居られないが、いつまでも好きな人を見守り続ける覚悟を決めたのが、ラストの墓の告白シーンで感じられた。
そして、何度も繰り返し語られた「大いなる力には大いなる責任が伴う。」ということを、全般を通してかなりねちっこく描いていると感じた。
自分に関係ないと思っていた犯罪者が、ひいては自分の愛する家族を傷つけることになるという一連の正義への目覚めへの流れはよく出来ている。
自分の信じる正義の道がマスコミやゴブリンによって揺さぶりを掛けられ続けるというのも悪くない流れだ。
映像の出来に関して言えば、あの浮遊感を表現できたのはモノ凄いと感じた。
小ネタだが、スパイダーマンと名づけたのがプロレスのリングアナというのはちょっと驚いた。
デフォーの二面性を描いた一種のゴラム化は見応えがあった。