尊敬するヴェンダース監督の「パリ、テキサス」に相通じるものが .. >(続きを読む)
尊敬するヴェンダース監督の「パリ、テキサス」に相通じるものがあった。本作も中年のダメ男のロード・ムービーとしてみることが可能だろう。美しいシーンの数々と随所に挿入されるスローモーション、ギターの音色が監督の演出の冴えを感じさせる。結局主人公は帰りたくても帰れなかったという事になるのだろう。しかし、娘との関係が中途半端なまま終わり(娘は最後まで「パパ」と呼ばなかった)、その点が残念だった。娘が登場する必要はなかったのではないか。