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<ネタバレ>実はバットマンの悪役は1人を除いて、全員が精神異常者。(犯罪紳士ペンギンだけは普通の刑務所行きだが、他の悪役は皆アーカムにぶちこまれる)
で、その代表選手がジョーカー。
そして、ジョーカーは、バットマンを「仲間」だと思っている。同じ精神異常者だと。
つまり、ジョーカーとバットマンは表裏一体の存在。
トラウマから正義の使者となったバットマン。
トラウマから悪の権化となったジョーカー。
やり方が違うだけで、根っこは同じだろう、というわけ。
精神異常者であるジョーカーには、金も権力も名誉も、何も要らない。
ただ、同じ精神異常者であるバットマンを「同じ土俵」にあげたいだけ。
そして、バットマンはジョーカーと同じ精神異常者にならないために「最後の一線」として、けっして「殺さない」。
この展開が、1990年代以降のアニメとコミックでは主軸になっていた。
それをきっちり描ききって見せたのが『ダークナイト』。
でも、まさか、ここまでやりこむとは思わなかった。
信じられない。
最高な一本でした。[良:3票]