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これだけやってオスカーを獲得できなかったA・パチーノが可哀相なくらい大熱演。基本的にこの映画は脚本とパチーノの芝居だけで見せ続けると言っても過言ではなく、ノーマン・ジュイソン監督の演出も少し大袈裟な気がしてストーリーに乗れなかった。とは言え、積もり積もったフラストレーションを一気に発散させたかのようなラストシーンは、こちらとしてもずっと胸の中でムズムズしてたものを取っ払ってくれたような爽快感があり、作り手の狙いは的を得ている。ジャスティス[=正義]の観念の盲点を鋭くえぐった、なかなかの力作サスペンス。