<ネタバレ>1910年代のアメリカ。映画草創期の時代に小さな映画会社で映 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>1910年代のアメリカ。映画草創期の時代に小さな映画会社で映画製作の夢を追いかける愛すべき人々の陽気な奮闘記。
ボグダノヴィッチらしく古きよきアメリカへのノスタルジーと、映画愛が詰まった一品。
本作、そして現在のところ最新作である「マイ・ファニー・レディ」に至るまで、
ボグダノヴィッチという人は名匠であると同時に映画が好きで好きでたまらない、いち映画ファンなんだなあと思わされます。
「ニッケルオデオン」というタイトルもいいですね。
ラストの映画の父グリフィスの「國民の創生」の上映会。自分たちの映画との格の違いをまざまざと見せつけられる面々。
しんみりとさせられるラストではありますが、グリフィスは勿論のこと、本作の面々もまた映画の歴史を作ってきた人たち。
名作「ペーパー・ムーン」に続きオニール親子を起用し、テーマも好みだったのですが、
そんな面々の描き方が必要以上にドタバタとしたコメディが前面に出されすぎており、
本作に関してはコメディタッチの人間ドラマという匙加減が丁度よかったのではと思います。