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戦争映画ですが上映時間に占める戦闘シーンはそれ程多くなく、
その分アドベンチャー的要素を絡めた娯楽作としてよく出来た作品だと思います。
グレゴリー・ペックにアンソニー・クイン、デヴィッド・ニーヴンと役者も揃っており
少数精鋭で行くのでそれぞれのキャラがとてもうまく立っています。特にひと癖あるニーヴン。
断崖絶壁の攻略に、ドイツ軍に拘束されかけたり、裏切り者を巡るドラマといったアクシデントの挿入もいい。
しかし全体を通して敵中潜入モノとしての緊張感はいま一つで、この辺りは時代を感じさせる部分もあります。
作戦決行までの時間がもうちょっと削れたかとは思いますが、エーゲ海の風景の美しさが意外に印象的でした。
作戦が成功するラスト、負傷で離脱した少佐の色んな思いが入り混じったような表情が良かったですね。