<ネタバレ>1942年のワルシャワ、1944年のパリで起こった娼婦をター .. >(続きを読む)
<ネタバレ>1942年のワルシャワ、1944年のパリで起こった娼婦をターゲットにした猟奇殺人事件。
捜査に当たる中佐と、容疑者の3人のドイツ軍の将軍と、
事件に関わることになってしまった1人の下士官とその恋人が絡み合う戦後にまで続くドラマ。
軸となるのは猟奇殺人事件の捜査ですが、下士官と容疑者の1人の将軍の娘とのロマンス、
更にはヒトラー暗殺未遂事件である「ワルキューレ作戦」。
ワルキューレ作戦の英雄、トム・クルーズも演じたシュタウフェンベルグ大佐や、
作戦への関与を疑われたロンメル元帥といった実在する人物も少しだけですが登場します。
1本の映画としては少々欲張り気味で、ドラマが散漫になっているのは惜しいところですが、
この豪華キャスト。面白かったです。特にピーター・オトゥールの不気味さが際立っています。
戦後、猟奇殺人事件の犯人は追い詰められていくのですが、
ヒトラーを再評価する動きが出てきたり、かつてのドイツ軍の将軍が英雄として再びまつり上げられたり。
1966年の作品ですが、この頃には既にこうした動きがドイツ国内で起こりつつあったのか。
この戦後パートはそうした動きへの警鐘でもあったのでしょうか。