<ネタバレ>ヴィットリオ・デ・シーカのネオレアリズモ映画。
戦争も、不 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ヴィットリオ・デ・シーカのネオレアリズモ映画。
戦争も、不景気による国の政策の転換も、いつも弱者にしわ寄せがいく。
年金の減額と、それによる困窮。決して昔話とは思えません。
「自転車泥棒」では主人公の男にはまだ小さな息子がいた。
本作の老人ウンベルトも一人ぼっちのようでもあるけど、ついて来てくれる可愛い愛犬がいる。
どちらの作品も1人ではない、寄り添ってくれる者と一緒のラストを迎えます。
いつも心配してくれる心優しいマリアの存在も良かった。
どうしようもない現実の厳しさはありますが、デ・シーカという人の優しさが感じられます。