<ネタバレ>二本で一作とみるべきだろうが、単体でみても独立したものとして .. >(続きを読む)
<ネタバレ>二本で一作とみるべきだろうが、単体でみても独立したものとして十分まとまっている。
競技シーンまでが少し長く感じるが、前作からのテーマにもブレがなく、ライバル松岡芙優の風変りなキャラクターも面白い。
ブラスバンドのエピソードから音楽を介して、クライマックスの舞台へ繋ぐ流れも良好。
競技シーンは上の句に比べてさらに高速度撮影に偏重しすぎの感あり。やりすぎても単調になってしまう。
アクションの快感という点でも物足りないが、前作を継承して仲間たちのスキンシップと視線劇に力をいれているのがいい。
クロースアップも多い分、広瀬の髪を舞わす、濡らす、かき上げさせるといったバリエーションを用いてヒロインの見せ方を工夫している。
松岡の相手に触れない競技スタイルを、屋外で広瀬とすれ違うアクションで相似させているのも演出の一環だ。
ラストに見上げる・見下ろすの演出もあるにはあるが、近江神宮の階段の高低はもっとドラマに活かしてもいい。