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<ネタバレ>前半は移動のシーンで構成されていて、橋本愛と永野芽郁は公園内をひたすら駆け巡る。
その移動を、どのように撮っているのか、鳥瞰ショットがたびたび挿入されて公園や街と彼女らの小ささが対比される。
その大胆な高低はまず二人の出会いの切り返し(井の頭線とアパート)を強く印象づけ、
後半のフェスティバルでの見つめ合いへと繋げている。
風が渡り木々がざわめき橋本の髪を揺らす現在パートと、静的な過去パートもきっちり意識して区分けする徹底ぶりもいい。
映画の骨法としては二人を途中で仲違いさせるのは基本なのだが、後半まで和気藹々の状態が続く。
まさかこのままという事はないだろうと不安になったところで、フェスティバル直前からの一筋縄ではいかない転調にやられた。