<ネタバレ>序盤から慌ただしい編集で畳みかける語り口をスピーディととるか .. >(続きを読む)
<ネタバレ>序盤から慌ただしい編集で畳みかける語り口をスピーディととるか、目まぐるしいととるか。
朝靄のかかるアウシュビッツの厳粛なシーンに至って、緩急のバランスが釣り合ってくる。
法廷を中心とする弁論シーンを主体としつつ、ロケーション自体の沈黙の力にも信頼を置いている。
レイチェル・ワイズがトム・ウィルキンソンに詫びるシーンや、生存者である女性と手を重ね合わせるシーンなどの静かな余情もいい。
弁護士らとのチームワークのドラマ、法廷戦術のドラマとのバランス取りも巧く、視線劇もドラマの中にしっかり活かされている。