日常で目にする空よりより青く、雲はより白く、樹々はより青々と .. >(続きを読む)
日常で目にする空よりより青く、雲はより白く、樹々はより青々と生い茂る。
血はより赤く、暗闇は全てを飲み込むかのように暗い。暗闇に照らされた光は、無機的な明るさを放つ。そうした色が混ざり合い、全てが主張する事が、世界の混沌を作り出す。
音は増長され、視覚(カメラ)は混乱を起こし、時間は感覚を失う。敵が、さらには自分すらどこにいるのか、どこから弾が飛んでくるのかもわからない。
色彩も状況も感覚も、全てが方向性を失い麻痺したとき、飢えが極限をむかえ、人間が道徳や倫理観を超える。
そこでは、観客が画面の向こうで、安心して出来事を見る事を決して許すことはない。