<ネタバレ>ルーラが自分を苦しめた家族、呪詛的な母親の偏愛から、精神的に .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ルーラが自分を苦しめた家族、呪詛的な母親の偏愛から、精神的にも肉体的にも逃げ出し新たな家庭を築く物語。
そしてセイラーにとっては、自分に内在する凶暴性(アメリカの銃社会がもつ危うさや男性性)と向き合い、決別にも近い自己反芻をする事で、家庭を持ち再生を遂げるという話。
ふたつの物語が行き詰まりを迎え、それぞれが自分を苦しめた呪いから身も心も脱却し結ばれるラスト。
あらゆる出来事が夢と現実の境界を失い、夢の中の安全な恐怖が日常を侵食する中で、紛れもない現実である二人のバストショットで終わるラスト。
それは多層的な意味合いの中で真に感動的な場面となる。