東宝が新たな怪獣映画の方向性を模索して、興行的にきれいに失敗 .. >(続きを読む)
東宝が新たな怪獣映画の方向性を模索して、興行的にきれいに失敗した作品。それ故に以後は怪獣対決物が定着したわけだが、それを象徴するかのように、これまでの怪獣映画っとは一風変わった雰囲気に包まれている。何を隠そう、主役であるはずのドゴラの存在感が薄く、怪獣らしい描写といえば、北九州の若戸大橋を破壊するシーンのみ。でも、意外とこれが面白い。ギャングだとか宝石だとかドゴラとはあんまり関係なさそうな要素が、最後は見事に絡み合うという脚本の巧みさが上手い。また、全体的な雰囲気がコミカルなので、気軽に楽しめる。やはり一風変わったドゴラの弱点にも注目だ。